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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


21.1.1 FQDNを指定したHiRDBサーバへの接続方法

pdunitオペランドで指定したホスト名は,HiRDBサーバにアクセスするすべてのクライアントマシンのhostsファイルにIPアドレスとともに登録する必要があります。しかし,DNSを使用すると,hostsファイルに登録する必要がなくなるため,登録処理やIPアドレス変更に伴うhostsファイルの変更処理が不要になります。

ドメイン内に含まれるホスト上で稼働するHiRDBサーバと接続する場合は,PDHOST,PDFESHOSTにサーバマシンのFQDNを指定することで,HiRDBサーバに接続できます。

クライアント環境定義に指定できる名称を次の表に示します。

表21‒1 クライアント環境定義に指定できる名称

クライアント環境定義に指定する名称

バージョン05-02以前

バージョン05-03以降

ホスト名

FQDN

×

(凡例)

○:指定できます。

×:指定できません。

注※

大規模なネットワーク環境で,ホスト名やIPアドレスの登録,IPアドレスの変更に伴ってhostsファイルを変更したくない場合に使用します。

〈この項の構成〉

(1) FQDNを指定してHiRDBサーバへ接続する場合のネットワーク構成例と定義例

FQDNを指定してHiRDBサーバへ接続する場合のネットワーク構成例と定義例を次の図に示します。

図21‒1 FQDNを指定してHiRDBサーバへ接続する場合のネットワーク構成例と定義例

[図データ]

〔説明〕
  • システム共通定義のpdunitオペランドの-xオプションには,HiRDBサーバで使用するネットワークのホスト名(HS01)を指定します。

  • クライアント環境定義のPDHOSTには,HiRDBサーバのFQDN(HS01.soft.hitachi.co.jp)を指定します。

(2) 注意事項

  1. バージョン05-03より前のHiRDBサーバに接続する場合は,クライアント環境定義のPDHOST,PDFESHOSTにFQDNを指定できません。指定するとクライアント最大待ち時間(PDCWAITTIME指定値)経過後,キャンセル処理できないでサーバプロセスが残ることがあります。

  2. HiRDBサーバで定義するホスト名にFQDNを指定できません。

  3. HiRDBサーバが使用するネットワークとHiRDBクライアントが接続するネットワークが異なる場合は,マルチコネクションアドレス機能を使用して,HiRDBサーバに接続してください。マルチコネクションアドレス機能については,「マルチコネクションアドレス機能を使用したHiRDBサーバへの接続方法」を参照してください。