19.5 Listenキュー指定値
HiRDBへの接続要求を多数同時に受け付けると,HiRDBサーバが使用するListenキューが不足して,クライアント側のアプリケーションにKFPA11723-Eメッセージで示されるエラーが通知される場合があります。この場合は,Listenキューが不足しているかどうかをOSのコマンドで確認してください。Listenキュー不足が発生した回数がエラー発生前に比べて増加していたり,エラーが継続して発生するのに伴って増加していたりする場合は,Listenキューが不足しているものと判断します。なお,確認方法については,各OSのマニュアルを参照してください。
Listenキューが不足していることが確認された場合は,HiRDBサーバマシンのListenキューを拡大してください。Listenキューを拡大するときは,200程度ずつ徐々に増やすようにしてください。ただし,Listenキューを拡大できないOSの場合や,最大同時接続数の指定値まで増やしても障害が解消しない場合には,HiRDBの接続処理能力を上げるためにサーバマシンの処理能力を向上させる(CPU追加など),又はHiRDBへの接続要求数を削減するために最大同時接続数を減らすなどの対策をしてください。
Listenキューの指定値を変更する場合に,変更するパラメタ(Linuxの場合はオプション設定ファイル)を次の表に示します。パラメタを変更するコマンド及びその使用方法については,OSのマニュアルを参照してください。
OS |
変更するパラメタ※ |
---|---|
HP-UX |
/dev/tcp tcp_conn_request_max |
AIX |
somaxconn |
Linux |
/etc/sysctl.conf net.core.somaxconn |
- 注※
-
使用しているOSのバージョン,及びカーネルのバージョンごとに異なります。使用しているOSのマニュアルを参照してください。なお,使用しているOSのバージョンによっては,設定が不要になります。使用しているOSで該当するカーネルパラメタが設定できない場合には,設定は不要です。