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ノンストップデータベース HiRDB Version 10 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)


16.1.5 ユティリティによるデータベース作成時に出力されるシステムログ量

次に示すユティリティを実行する場合,表「ユティリティによるデータベース作成時に出力されるシステムログ量の計算式」に示すシステムログが出力されます。

システムログ量は表「ユティリティによるデータベース作成時に出力されるシステムログ量の計算式」で求めた値に,表「システムログ量の算出時に加算する値と加算する場合の条件」に示す値を加算して算出します。なお,表及びインデクスを横分割している場合は,表及びインデクスを格納するRDエリアごとにシステムログ量を計算します。

表16‒14 ユティリティによるデータベース作成時に出力されるシステムログ量の計算式

項番

条件

出力されるシステムログ量(単位:バイト)

-lオプションにaを指定

-lオプションにpを指定

1

インデクスを一括作成する場合(-iオプションにcを指定)

対象ユティリティ

  • pdload

  • pdrorg

  • pdrbal

n

Σ{

i=1

 [132+↑(100−f)÷100↑×Xi]×Wi

 +280×Wi+1940×↑Wi÷Vi

 }

+280×m+1940×↑m÷s↑+a×r

n

Σ{

i=1

 280×Wi+1940×↑Wi÷Vi

 }

+280×m+1940×↑m÷s↑+c×r

2

インデクス更新モードでインデクスを作成する場合(-iオプションにsを指定)

対象ユティリティ

  • pdload

  • pdrorg

  • pdrbal

n

Σ{

i=1

 280×Wi+1940×↑Wi÷Vi

 +b×r+e×d

 }

+280×m+1940×↑m÷s↑+a×r

n

Σ{

i=1

 280×Wi+1940×↑Wi÷Vi

 +b×r+e×d

 }

+280×m+1940×↑m÷s↑+c×r

3

インデクスを作成しない場合(-iオプションにn又はxを指定)

対象ユティリティ

  • pdload

  • pdrorg

  • pdrbal

280×m+1940×↑m÷s↑+a×r

280×m+1940×↑m÷s↑+c×r

4

インデクスを再作成,又は再編成する場合(pdload 0件ロード,又はpdrorg -kオプションにixrc若しくはixorを指定)

n

Σ{280wi+1940×↑Wi÷Vi↑

i=1

 +(「インデクス定義時に出力されるシステムログ量」)

 +(表「ページ/セグメントの確保ログ量の計算式」)

 +(表「PURGE TABLE文実行時に出力されるシステムログ量」のインデクスのシステムログ量)

n

Σ{280wi+1940×↑Wi÷Vi↑

i=1

 +(表「ページ/セグメントの確保ログ量の計算式」)

 +(表「PURGE TABLE文実行時に出力されるシステムログ量」のインデクスのシステムログ量)

インデクスの一括作成又はインデクスの作成時のシステムログ量は,作成するインデクス数分の計算が必要です。

a:表「データ1件当たりの基本行ログ量の計算式」,表「BLOB列のデータ1件当たりのログ量の計算式」で求めた,データを1件追加するときに出力されるログ量

b:表「1本のインデクスログ量の計算式」で求めたデータを1件追加するときに出力されるログ量

c:表「BLOB列のデータ1件当たりのログ量の計算式」で求めた,データを1件追加するときに出力されるログ量

d:インデクススプリット時に出力されるシステムログ量

表「スプリット種別による1回当たりのインデクスログ量の計算式」及び表「ページ/セグメントの確保ログ量の計算式」を参照してください。

e:インデクスのスプリット回数

f:インデクス定義時に指定するPCTFREEオペランド(ページ内未使用領域比率)の値(%)

m:表の格納ページ数(ページ)

表の格納ページ数の計算方法」を参照してください。

n:表に定義されているインデクス数(個)

r:表に格納する行数(行)

s:表を格納するユーザ用RDエリアのセグメントサイズ(ページ)

Vi:インデクスを格納するユーザ用RDエリアのセグメントサイズ(ページ)

Wi:インデクスの格納ページ数(ページ)

インデクスの格納ページ数の計算方法」を参照してください。

Xi:インデクスを格納するユーザ用RDエリアのページ長(バイト)

表「ユティリティによるデータベース作成時に出力されるシステムログ量の計算式」の項番1,及び項番2の場合に,システムログ量の算出時に加算する値と,加算する場合の条件を次の表に示します。

表16‒15 システムログ量の算出時に加算する値と加算する場合の条件

加算する場合の条件

システムログ量に加算する値

LOB列を定義している表の場合

次に示すログ量を(LOB列数×行数)の数分加算してください。

  • LOB列の回復属性がrecovery no以外の場合

    3544×(LOBデータ長÷31744) (単位:バイト)

データベース作成ユティリティ(pdload)を-dオプション指定で,又はデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)を実行する場合

表「PURGE TABLE文実行時に出力されるシステムログ量」の「表」又は「リバランス表」と,対象表に定義されている全インデクス,及び全LOB列(又はLOB属性)のログ量を加算してください。

データベース再編成ユティリティ(pdrorg)でLOB列,又はLOB属性がある表を再編成する場合で次の二つの条件を満たすとき

  • -jオプションを指定しないで再編成する

  • LOB列がrecovery no指定でなく,かつ-lオプションがn指定でない

次に示すログ量をLOB用RDエリアの構成ファイル数分加算してください。

 Σ{17000×↑(HiRDBファイルのセグメント数÷64000)↑×95}

次に示すログ量を(LOB列又はLOB属性の数×行数)の数分加算してください。

●LOB列がrecovery all指定かつ-l a指定の場合

 ↑17600÷sr↑×sr

●上記以外の場合

 ↑3200÷sr↑×sr

sr:pd_log_rec_lengオペランドで指定するシステムログファイルのレコード長

HiRDB Datareplicator連携機能を使用(pd_rpl_hdepathオペランドを指定)していて,表に繰返し列を含む場合

表「1行を操作したときに出力されるイベントログ量」に示すログ量を追加行数分加算してください。