HiRDB XML拡張機能 HiRDB XML Extension Version 9
この節では,XML変換ライブラリの提供するコマンドを使ったESIS-B形式データ生成について説明します。
XMLデータから,ESIS-B形式のデータを作成します。
phdxmlcnv -h ESIS-B形式データ変換定義ファイル -e エラー情報出力ファイル -m 変換後データ文字コード種別 [-r]
引数に指定するファイル名およびディレクトリ名に使用できる文字は,半角文字の英数字および記号です。使用できる記号を次に示します。
Windowsで引数のパス名に空白を含めたい場合は,前後を引用符(”)で囲んでください。
XMLデータ変換コマンドを使用するための環境変数の設定について説明します。
HiRDB運用ディレクトリ
HiRDB/Run Time,またはHiRDB/Developer's Kitでphdxmlcnvコマンドを使用する場合は,環境変数PDDIRの代わりに環境変数PDXMLCNVPATHに次の値を指定します。
PDXMLCNVPATH=/opt/HiRDB/client/lib
なお,PDDIRとPDXMLCNVPATHが同時に指定されている場合はPDXMLCNVPATHの値が優先されます。
Cosminexusのインストールフォルダ\jdk\bin
Cosminexusのインストールフォルダ
HiRDB/Run Time,またはHiRDB/Developer's Kitでphdxmlcnvコマンドを使用する場合は,環境変数PDDIRの代わりに環境変数PDXMLCNVPATHに次の値を指定します。
PDXMLCNVPATH=HiRDB/Run Time,HiRDB/Developer's Kitインストールディレクトリ\utl
なお,PDDIRとPDXMLCNVPATHが同時に指定されている場合はPDXMLCNVPATHの値が優先されます。
EJB クライアントアプリケーションとしてXMLデータ変換コマンド(phdxmlcnv)を動作させるため,ユーザ定義ファイルの作成,および環境変数を設定することを推奨します。これによってトラブルシュート用の情報が出力され,障害調査に使用できます。なお,この設定を省略した場合でも,XMLデータ変換コマンドは動作します。
EJB クライアントアプリケーション用のユーザ定義ファイルを次に示します。
各ファイルを次の説明に従って作成してください。
次の定義を記述してください。
ejb.client.log.directory=<log_directory_base> ejb.client.ejb.log=<log_directory_name> ejb.client.log.stdout.enabled=false add.jvm.arg=-XX:-HitachiOutOfMemoryAbort
定義内容 | 説明 |
---|---|
<log_directory_base> | ログファイルの出力先ディレクトリを絶対パスで指定します。 |
<log_directory_name> | ejb.client.log.directoryキーに指定したディレクトリ下の,EJBクライアントアプリケーションが出力するメッセージログ出力先ディレクトリ名を指定します。 |
usrconf.propertiesファイルには,ログファイルの出力量を指定します。デフォルトでのログファイル出力量は数十MBです。ログファイルの出力量を変更する場合は,次の定義を記述してください。
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenum=<file_num> ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesize=<file_size>
定義内容 | 説明 |
---|---|
<file_num> | ログファイル面数を指定します。 |
<file_size> | 1面あたりのログファイルサイズを指定します。 |
<チャネル名> | 次のどれかを指定できます。
|
次の表に示す環境変数を定義することによりXML変換時の設定を変更してESIS-B形式データを生成することができます。
環境変数に正しくない値を設定しているとphdxmlcnvコマンド実行時にエラ−となります。
表5-3 phdxmlcnvコマンド実行時に指定できる環境変数一覧
環境変数名 | 設定可能な値 (括弧内はデフォルト値) |
説明 |
---|---|---|
PHD_XMLCONVERTER_VALIDATE | ON/OFF(OFF) | 変換するXMLデータに対して妥当性検証を行います。 |
PHD_XMLCONVERTER_EXTERNAL_ENTITY | ON/OFF(ON) | 変換するXMLデータ内で指定している解析対象外部エンティティをESIS-B形式データに含めます。 |
PHD_XMLCONVERTER_XMLSCHEMA | ON/OFF(OFF) | 変換するXMLデータに対してXMLSchemaによる妥当性検証を行います。 |
PHD_XMLCONVERTER_REGULAR_FOR_TEXT | ON/OFF(ON) | XMLデータ内のタグ間のテキストを正規化します。 |
PHD_XMLCONVERTER_ORIGINAL_XML | ON/OFF(ON) | 原文を保持します。 |
コマンド実行時にエラーが発生した場合は,次に示す原因が考えられます。
phdxmlcnvコマンドのリターンコードを次の表に示します。
表5-4 phdxmlcnvコマンドのリターンコード
リターンコード | 要因 |
---|---|
0 | 正常終了 |
1 | 一部のXMLで変換を失敗 |
-1 | 上記要因以外でエラー終了 |
ESIS-B形式データ変換定義ファイルの項目を次の表に示します。
表5-5 ESIS-B形式データ変換定義ファイルの項目
項目 | 指定内容 | 省略可否 |
---|---|---|
変換前XMLデータ絶対パス名 | 変換するXMLデータファイル名を絶対パスで指定します。 | 不可 |
変換後データ格納先ファイル名 | 変換後のESIS-B形式データを格納するファイル名を絶対パスで指定します。 | 不可 |
フィルタ情報定義ファイル名 | 変換するXMLデータに対して,XML構造によるフィルタリングを行う場合は,フィルタ情報定義ファイル名を絶対パスで指定します。 | 可 |
指定例を次に示します。
/users/xmldoc/xml1.xml,/users/outdoc/outdoc1 /users/xmldoc/xml2.xml,/users/outdoc/outdoc2,/users/filter1.txt /userx/xmldoc/xml3.xml,/users/outdoc/outdoc3,/users/filter2.txt : :
XMLデータ変換コマンド(phdxmlcnv)実行中にメモリ不足が発生した場合,次の環境変数名を指定して,XMLデータ変換コマンド(phdxmlcnv)が使用できるメモリを増やしてください。
max ( 64,XMLファイルの最大サイズ[MB]×100)
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