HiRDB XML拡張機能 HiRDB XML Extension Version 9

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.5.5 データの登録

<この項の構成>
(1) データの登録方法
(2) 登録・検索同時実行の設定
(3) 分割遅延登録・更新系SQL同時実行の設定

(1) データの登録方法

作成した表にデータを登録するには,操作系SQLのINSERT文を使用します。登録するデータは,HiRDBをセットアップしたときの文字コードに合わせて,XML変換ライブラリを使用して生成したESIS-B形式データです。XML変換ライブラリ,およびESIS-B形式データの詳細については「5. XML変換ライブラリ」を参照してください。

テキスト形式のXMLデータで登録する場合は,INSERT文の中でXMLPARSE関数を使用します。ただし,XMLデータに対して妥当性検証を行わない,などの制約があります。

INSERT文,およびXMLPARSE関数の詳細についてはマニュアル「HiRDB Version 9 SQLリファレンス」を参照してください。

INSERT文の指定例を次の図に示します。

図2-25 INSERT文の指定例(ESIS-B形式データの場合)

[図データ]

図2-26  INSERT文の処理の例(テキスト形式XMLデータの場合)

[図データ]

また,HiRDBの「pdload(データベース作成ユティリティ)を使用すると,データの一括登録ができます。

SQLによるXMLデータ登録時にXMLデータのエラーを検知しても,トランザクションはロールバックしません。XMLデータのエラーが発生した場合,SQL(INSERT文またはUPDATE文)による登録のときは,SQLCODE=997のエラーとなります。なお,エラーコード詳細化指定をしているときは,SQLCODE=-3040のエラーになります。また,pdloadによる登録のときは,該当する行の登録がスキップされます。

(2) 登録・検索同時実行の設定

登録・検索同時実行を設定すると,データの登録と検索の同時実行ができます。同時実行には次の利点があります。

ただし,同時実行できるのは次の場合です。

(a) 指定方法

XML Extensionの環境設定項目,およびHiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義に,次の内容を設定します。XML Extensionの環境設定項目については,「2.6 XMLデータ検索プラグインのユーザ環境設定」を参照してください。また,HiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義の詳細については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」を参照してください。

XMLデータ検索プラグインの環境設定項目
  • XMLデータ型プラグインを使用している場合
    XMLデータ型プラグインの環境設定項目「登録・検索同時実行指定」で次のように指定します。
  set phd_search_wait=nowait
  • IXXMLインデクス型プラグインを使用している場合
    IXXMLインデクス型プラグインの環境設定項目「1RDエリア当たりの排他制御用共用メモリサイズ」で次のように指定します。
  set phj_lock_pool_size=共用メモリサイズ

HiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義
  • IXXMLインデクス型プラグインを使用している場合
    IXXMLインデクス型プラグインで使用する共用メモリのサイズを指定します。
    HiRDBのバックエンドサーバ定義またはシングルサーバ定義のオペランド「pdplgprm」は,次の形式で指定してください。
オペランドの指定形式
pdplgprm  -n  プラグイン名  -s  共用メモリサイズ
引数
-n プラグイン名
共用メモリを使用するプラグインの名称を指定します。ここでは,IXXMLインデクス型プラグインのプラグイン名「_phjxml」を指定してください。
-s 共用メモリサイズ
IXXMLインデクス型プラグインで使用する共用メモリのサイズ(キロバイト)を指定します。
(b) 注意事項

(3) 分割遅延登録・更新系SQL同時実行の設定

分割遅延登録・更新系SQL同時実行を利用すると,「(2) 登録・検索同時実行の設定」で説明した登録・検索同時実行の機能に加えて,さらに,データ登録とインデクス作成を同時に実行できます。

(a) 指定方法

XMLデータ型プラグインの環境設定項目「登録・検索同時実行」に,次のように指定します。

set phd_search_wait=nowait_with_update
(b) 注意事項