1.1.2 適用形態
XDM/RD E2接続機能を利用したシステムの代表的な適用形態について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 2階層型システム
PC上にXDM/RD E2をアクセスするSQLを含んだ埋込み型UAPを配置し,直接XDM/RD E2をアクセスする形態です。
従来は,同様のシステム形態にするためにはPC上のUAPでODBC関数などを用いていましたが,ODBC関数を利用したUAPの開発には適用言語の制限などがありました。
XDM/RD E2接続機能を利用することで,UAPにSQLを直接記述できるため,多様なUAPを作成できます。
2階層型システムの例を次の図に示します。
HiRDBサーバにはHiRDBクライアントの機能が含まれますので,HiRDBサーバのあるマシンにUAPを置いて,そのUAPからXDM/RD E2にアクセスする形態もできます。
(2) 3階層型システム
WS上にOpenTP1を配置し,トランザクション管理をします。
OpenTP1のUAPはPC上のUAPとメッセージを送受信し,かつXDM/RD E2をアクセスするSQLを発行します。PC上のUAPは,メッセージの送受信だけを行い,SQLは発行しません。
OpenTP1を使用してトランザクション管理をすることで,2階層型システムに比べクライアント数を大幅に増やすことができます。
類似のシステム形態として,WSを使用する代わりにVOS3上にXDM/DCCM3を配置する形態(VOS3集中型)があります。
VOS3集中型に比べて,3階層型システムは,WSとメインフレームに機能および負荷を分散することで,さらに大規模なシステムを構築できます。
3階層型システムの例を次の図に示します。