ノンストップデータベース HiRDB Version 9 セキュリティガイド
ここでは,HiRDBの運用コマンドを実行する時の注意事項について説明します。次に示す注意事項に従わないで運用コマンドを実行した場合,HiRDBのセキュアな環境が維持できなくなるおそれがあります。
pdaudendコマンドを実行する場合は,その正当性を確認してください。原則として,コマンドでの監査証跡の取得開始および停止は,緊急時以外は実行しないでください。
pdaudswapコマンドを実行する場合は,データロード済みの監査証跡ファイルがあること,または監査証跡ファイル数が上限(pd_aud_max_generation_numの値)に達していないことを確認してください。
スワップ先にできるファイルがなく,データロード待ちの監査証跡ファイルにスワップした場合,そのファイルに格納されていた監査証跡は上書きされ,内容が失われます。
pdfbkupコマンドを実行する場合は,すでに使用されているHiRDBファイルシステム領域を退避先に指定しないよう注意してください。
pdfmkfsコマンドを実行する場合は,すでに使用されているHiRDBファイルシステム領域を誤って初期設定しないよう注意してください。
pdfrmコマンドを実行する場合は,すでに使用されているHiRDBファイルを誤って削除しないよう注意してください。
pdfrstrコマンドを実行する場合は,バックアップファイルに退避したHiRDBファイルの用途と,リストア後のHiRDBファイルの用途が一致していることを確認してください。また,古いバックアップファイルでリストアしないよう注意してください。
pdinitコマンドを実行すると,ディクショナリ表で管理される定義系SQLの実行結果はすべて消去されます。データベースを再構築する以外の目的で,pdinitコマンドを実行しないでください。
ディクショナリ表の再編成がリロードの段階でエラーになった場合を除き,ディクショナリ表のリロードはしないでください。また,ディクショナリ表のリロードをする場合は,再編成でのエラーの原因を取り除いた上で,その時に生成されたアンロードデータファイルを使用してください。
pdstopコマンドを実行してHiRDBを強制終了させると,監査証跡ファイルに出力されていないバッファ上の監査証跡の内容は失われます。HiRDBを強制終了させる必要がある場合は,直前にpdaudswapコマンドを実行し,バッファ上の監査証跡の内容を監査証跡ファイルに出力してください。
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