ノンストップデータベース HiRDB Version 9 セキュリティガイド
HiRDBでは認可識別子とパスワードによってユーザ認証を行い,第三者によるシステムの不正利用を防止しています。このため,パスワードを第三者に不正使用されない(盗まれない)ことが重要になります。
DBA権限保持者はパスワードの管理ルールを設定し,HiRDBユーザにそのルールを徹底させて,パスワードのセキュリティを強化してください。パスワードの管理ルールを次の表に示します。
表3-3 パスワードの管理ルール
パスワードの管理ルール | 説明 |
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パスワードを秘密にする | HiRDBユーザにパスワードの守秘義務を与えて,それを守らせてください。 |
パスワードを記録しない | パスワードを記録すると,パスワードがほかの人に盗まれる可能性が高くなるため,HiRDBユーザにパスワードを記録させないようにし,それを守らせてください。 |
パスワードを定期的に変更する | HiRDBユーザにパスワードの定期変更義務を与えて,それを守らせてください。 DBA権限保持者はどのくらいの期間でパスワードを変更するかを決めてください。パスワードの変更履歴は監査情報に記録されるため,パスワードの定期変更義務が守られているかどうかを監査で確認できます。 |
推測されにくいパスワードを作成する | HiRDBユーザがパスワードを変更するときに,推測しやすい簡単なパスワードを作成しないようにさせてください。 DBA権限保持者はパスワードの作成規則(パスワードを何文字以上にするか,パスワードに英字と数字を混ぜるかなど)を設定し,HiRDBユーザにその規則を守らせてください。パスワードの作成規則は,「3.2.2 パスワードの例」を参考にして決めてください。 |
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