ノンストップデータベース HiRDB Version 9 セキュリティガイド

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3.2.1 パスワードの管理ルールの設定

HiRDBでは認可識別子とパスワードによってユーザ認証を行い,第三者によるシステムの不正利用を防止しています。このため,パスワードを第三者に不正使用されない(盗まれない)ことが重要になります。

DBA権限保持者はパスワードの管理ルールを設定し,HiRDBユーザにそのルールを徹底させて,パスワードのセキュリティを強化してください。パスワードの管理ルールを次の表に示します。

ポイント
DBA権限保持者がHiRDBユーザを登録するときに,そのHiRDBユーザの初期パスワードを設定します。そのあと,各HiRDBユーザが自分のパスワードを次の表に示すルールに従って管理(変更)します。
 

表3-3 パスワードの管理ルール

パスワードの管理ルール 説明
パスワードを秘密にする HiRDBユーザにパスワードの守秘義務を与えて,それを守らせてください。
パスワードを記録しない パスワードを記録すると,パスワードがほかの人に盗まれる可能性が高くなるため,HiRDBユーザにパスワードを記録させないようにし,それを守らせてください。
パスワードを定期的に変更する HiRDBユーザにパスワードの定期変更義務を与えて,それを守らせてください。
DBA権限保持者はどのくらいの期間でパスワードを変更するかを決めてください。パスワードの変更履歴は監査情報に記録されるため,パスワードの定期変更義務が守られているかどうかを監査で確認できます。
推測されにくいパスワードを作成する HiRDBユーザがパスワードを変更するときに,推測しやすい簡単なパスワードを作成しないようにさせてください。
DBA権限保持者はパスワードの作成規則(パスワードを何文字以上にするか,パスワードに英字と数字を混ぜるかなど)を設定し,HiRDBユーザにその規則を守らせてください。パスワードの作成規則は,「3.2.2 パスワードの例」を参考にして決めてください。
参考
パスワードを忘れてしまった場合,および連続認証失敗アカウントロック状態になった場合,HiRDBユーザはその旨をDBA権限保持者に連絡してください。連絡を受けたDBA権限保持者は,必ず本人かどうかを確認した上で対処してください。