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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 UAP開発ガイド


はじめに

このマニュアルは,次の項目について説明したものです。

なお,ここに記載されていない前提情報については,マニュアル「HiRDB Version 9 解説」(3020-6-450)を参照してください。

〈はじめにの構成〉

■ 対象読者

HiRDB Version 9(以降,HiRDBと表記します)でUAPを作成する方,UAPを実行する方(HiRDBクライアントを使用する方),およびシステム管理者を対象にしています。

このマニュアルは次に示す知識があることを前提に説明しています。

なお,このマニュアルは,マニュアル「HiRDB Version 9 解説」を前提としていますので,あらかじめお読みいただくことをお勧めします。

■ パス名の表記

   Windows版:%PDDIR%\CLIENT\UTL\

   UNIX版:$PDDIR/client/lib/

■ 図中で使用している記号

このマニュアルの図中で使用している記号を次のように定義します。

[図データ]

■ このマニュアルで使用している記号

形式および説明で使用している記号を次に示します。ここで説明する文法記述記号は,説明のための記号なので実際には記述しないでください。

記号

意      味

{  }

この記号で囲まれている複数の項目の中から一つを選択することを示します。

(例)

PDDLKPRIO={96|64|32}

これは,PDDLKPRIOオペランドの指定値として96,64および32から選択できることを示します。

[  ]

この記号で囲まれた項目は省略できることを示します。

(例)

PDHOST=システムマネジャのホスト名[,予備系システムマネジャのホスト名]

これは,予備系システムを省略できることを示します。

|(ストローク)

記号{  }で囲まれた複数の項目を一つずつの項目に区切ることを示します。

(例)

PDXAMODE={0|1}

これは,PDXAMODEオペランドの設定値として0,および1の項目に区切ることを示します。

(下線)

記号{  }で囲まれた複数の項目の中の一つにだけ使用され,記号内の項目をすべて省略したとき,システムが設定する標準値を示します。

(例)

PDDFLNVAL={USE|NOUSE}

これは,PDDFLNVALオペランドを省略したときにPDDFLNVAL=NOUSEと仮定されることを示します。

この記号の後にユーザ指定値の属性を示します。

《  》

ユーザが指定しなかった場合に仮定される値を示します。

<  >

ユーザ指定値の構文要素を示します。

((  ))

ユーザ指定値の指定範囲を示します。

■ このマニュアルで使用している構文要素記号

このマニュアルで使用している構文要素記号を次に示します。

構文要素記号

意      味

<英字>

アルファベット(A〜Z,a〜z)と下線(_)

<英字記号>

アルファベット(A〜Z,a〜z)と#,@,¥

<英数字>

英字と数字(0〜9)

<英数字記号>

英字記号と数字

<符号なし整数>

数字

<符号なし10進数>※1

数字(0〜9の並び)ピリオド(.)数字(0〜9の並び)

<識別子>※2

先頭がアルファベットの英数字列

<文字列>

任意の文字の配列

<記号名称>

先頭が英字記号の英数字記号

UNIX版の場合,¥は使用できません。

<パス名>※3

UNIX版の場合:/,英数字,ピリオド(.),#,および@

Windows版の場合:¥,英数字,ピリオド(.),空白,丸括弧,#,および@

すべて半角文字を使用してください。また,英字の大文字と小文字は区別されます。さらに,パス名は使用しているOSに依存します。

注※1

ピリオドの前の数字がすべて0の場合,ピリオドより前の0を省略できます。また,ピリオドの後ろの数字がすべて0の場合,ピリオド以降を省略できます。

例1:0.008 → .008

例2:15.000 → 15

注※2

RDエリア名の場合は,先頭が英字記号で始まる英数字記号,下線(_),ハイフン(-),および空白となります。また,RDエリア名に空白が含まれる場合は,引用符(")で囲んでください。

ホスト名の場合は,アルファベット(A〜Z,a〜z),数字,ピリオド(.),ハイフン(-),下線(_),および@で構成される文字列となります。

注※3

パス名に空白,または丸括弧を含む場合は,前後を引用符(")で囲んでください。

なお,Windows版の場合,コロン(:)をドライブ名に使用できます。

■ HiRDBのデータベース言語の出典

このマニュアルで記述するHiRDBのデータベース言語仕様は,次に示す規格を基に日立製作所独自の解釈と仕様を追加したものです。原開発者に謝意を表するとともに,仕様の出典を示します。

JIS:日本工業規格(Japanese Industrial Standard)

ISO:国際標準化機構(International Organization for Standardization)

IEC:国際電気標準会議(International Electrotechnical Commission)