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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


15.1.1 DB状態解析機能

DB状態解析機能とは,HiRDBのディレクトリを参照して,ディクショナリ表,又はユーザ用RDエリアの表とインデクスの格納状態を解析し,これらの解析結果を集計して表示する機能です。

DB状態解析機能は,次の単位で実行できます。

〈この項の構成〉

(1) RDエリア単位の状態解析

RDエリア単位の状態解析には,論理的解析と物理的解析があります。

RDエリア単位の状態解析(論理的解析)と(物理的解析)を次の図に示します。

図15‒1 RDエリア単位の状態解析(論理的解析)

[図データ]

図15‒2 RDエリア単位の状態解析(物理的解析)

[図データ]

(2) 表単位又はインデクス単位の状態解析

表単位の状態解析とインデクス単位の状態解析を次の図に示します。

図15‒3 表単位の状態解析

[図データ]

図15‒4 インデクス単位の状態解析

[図データ]

(3) RDエリア単位でのクラスタキー及びクラスタリングデータページの格納状態解析

クラスタキーを解析し,インデクス及び表の乱れ具合を示す格納不正率を表示します。

解析結果としては,クラスタキーの並びの解析結果とクラスタリングデータページの並びの解析結果を,格納RDエリアごとに表示します。

(a) クラスタキーの並び解析

クラスタキーをキー順に検索し,次の解析結果を表示します。

  • 格納位置がページ,又はセグメントにわたって格納されている格納位置変更回数を表示します。

  • 格納位置変更回数のうち,格納順序がページ(セグメント)の昇順に対し,逆方向に格納されている格納順序不正回数(率)を,ページ単位/セグメント単位に表示します。ページ分割の発生によって,格納順序不正率は上昇します。

格納位置変更回数と格納順序不正回数(率)を次の図に示します。

図15‒5 格納位置変更回数と格納順序不正回数(率)

[図データ]

(b) クラスタリングデータページの並び解析

クラスタリングデータページとは,クラスタキーの付けられた表のデータページのことをいいます。クラスタキー中の行データの格納位置情報を基に,クラスタキー順に検索した場合の行データの格納位置変更回数と格納順序不正回数(率)を,ページ単位/セグメント単位に表示します。

行の追加及び更新によって格納状態が乱れると,格納順序不正率か格納位置変更回数のどちらか,又は両方が増加します。