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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


12.5 注意事項

  1. pdpgbfonは内部的にpdrorgを実行するため,同時実行可能数はpdrorgの上限と同じになります。つまり,pdpgbfonの同時実行可能数は,「pdrorgの同時実行可能数−実行中のpdrorg数」となります。

  2. ビュー表,及び一時表は処理対象外です。-tオプションにビュー表又は一時表を指定して実行すると,pdpgbfonはKFPL15231-Eメッセージを出力して,エラー終了します。また,-tオプションにallを指定した場合,pdpgbfonは該当する表の処理をスキップします。

  3. LOB用RDエリアは処理対象外です。したがって,抽象データ型,及びプラグインインデクスを格納しているLOB用RDエリアも処理対象外となります。

  4. 実行中のpdpgbfonを強制終了する場合は,pdcancelコマンドで強制終了してください。pdkillコマンドなどで強制終了しても,pdpgbfonは終了しません。

  5. 共用表及び共用インデクスを読み込む場合,更新可能バックエンドサーバ,及びすべての参照専用バックエンドサーバが対象となります。

  6. オープン状態でないSCHEDULE属性のRDエリアに対してpdpgbfonを実行しても意味がありません(処理後にRDエリアがクローズされるため)。

  7. HiRDB/パラレルサーバの場合,通信回線の混雑によってバックエンドサーバからpdpgbfonに対する送信電文が1秒以上遅れたときは,該当するバックエンドサーバの処理結果が標準出力に表示されないことがあります。この場合,メッセージログファイル,又はイベントログに出力されるKFPL00714-Iメッセージで処理結果を確認できます。

  8. 処理対象表にユーザが定義した抽象データ型列がある場合,pdpgbfonは実行できません。

  9. pdpgbfonのリターンコードを次の表に示します。

    表12‒4 pdpgbfonのリターンコード

    リターンコード

    意味

    対処方法

    0

    グローバルバッファ上への読み込みを完了しました。

    なし。

    4

    グローバルバッファ上への読み込み時にバッファ面数が不足したため,バッファ落ち(読み込みできなかったページがあること)が発生しました。

    必要であれば,グローバルバッファ面数を大きくしてください。

    なお,一つのグローバルバッファを複数の資源で共有する場合は,pdpgbfon実行前や実行中に別のジョブによって別資源のページがグローバルバッファに読み込まれていたりします。この場合,別資源のページを追い出したときでもバッファ落ちと認識されるため,処理対象資源がバッファ落ちしたのか,又は別資源がバッファ落ちしたのか判断できません。したがって,リターンコードだけで全ページがグローバルバッファに読み込まれたかどうかを判断する場合,pdpgbfonが終了するまで別のジョブは実行しないでください。

    8

    pdpgbfonが異常終了しました(グローバルバッファへの読み込みを中断しました)。

    この場合,表やインデクスの状態は保証されます。異常終了後も,UAPから表やインデクスをアクセスできます。

    pdpgbfonを再実行する場合は,出力されたエラーメッセージを参照してエラー要因を取り除いてください。

    12

    pdrorgが異常終了しました(pdpgbfonの延長で動作するpdrorgが異常終了しました)。

    この場合,表やインデクスの状態は保証されます。異常終了後も,UAPから表やインデクスをアクセスできます。

    出力されたエラーメッセージを参照してエラー要因を取り除いて,再度pdpgbfonを実行してください。

  10. pdpgbfonを実行している表やインデクスに対して,定義系SQLは実行しないでください。実行すると,pdpgbfonが異常終了します。スキーマ単位にpdpgbfonを実行している場合は,該当スキーマが持つすべての表とインデクスが対象となります。

  11. pdntenvコマンドで文字コードとしてutf-8,又はutf-8_ivsを選択した場合,pdpgbfonの制御情報ファイルには,BOMを持つファイルを使用できます。なお,制御情報ファイルにBOMを持つファイルを使用しても,BOMは読み飛ばされます。