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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


8.1.3 表のアンロード

〈この項の構成〉

(1) 表のアンロードとは

表の再編成では,表中のデータをいったんファイルに退避した後,そのファイルのデータを再度表に格納します。この表中のデータをファイルに退避する処理のことを表のアンロードといいます。

表のアンロードは,表単位,又はRDエリア単位(横分割表の場合)に実行できます。

表のアンロードの概要を次の図に示します。

図8‒5 表のアンロードの概要

[図データ]

(2) 別表へデータを移行する場合

別表へデータを移行する場合,アンロードデータファイルへ表データを退避して,そのアンロードデータファイルから別表へリロードします。このとき,別表の属性(FIX又は非FIX)や列定義(列数,データ型など)は同じである必要があります。ただし,定義が異なる場合でも,アンロードデータをpdloadの入力データファイル(-Wオプション指定)にすると,データ移行ができることがあります。なお,圧縮表を別表にリロードする場合,表の再編成で出力されるアンロードデータファイルは,データが圧縮されているため,使用しないでください。表のアンロードで出力されるファイルを使用してください。

別表へのデータ移行の概要を次の図に示します。

図8‒6 別表へのデータ移行の概要

[図データ]

(3) 表の分割条件を変更する場合

表の分割条件を変更する場合,いったんアンロードデータファイルへ表データを退避しておきます。次に,表の分割条件を変更してから,退避しておいたアンロードデータファイルから表へリロードします。

表の分割条件変更の概要を次の図に示します。

図8‒7 表の分割条件変更の概要

[図データ]

(4) アンロードデータを,pdloadの入力データファイルとして使用する場合,又はUAPで使用する場合

アンロードデータを,pdloadの入力データファイルとして使用する場合,又はUAPで使用する場合は,-Wオプションを指定してアンロードします。

(5) LOB列,又はプラグインが提供する抽象データ型列(LOB属性)がある表の場合のアンロード

LOB列構成基表とLOB列は同時にアンロードしてください。LOB列だけをアンロードすることはできません。

(6) 文字集合を定義した表のアンロード

文字集合を定義した表をアンロードする場合,UOCの利用有無に関係なく,文字コード変換をします。このとき,文字集合の列のデータは,既定文字集合(pdntenvコマンドで指定した文字コード種別)に変換してアンロードデータファイルに出力します。

(7) 圧縮表のアンロード

圧縮表をアンロードする場合,圧縮列のデータを伸張してからアンロードファイルへ出力します。

(8) 予備列が定義されたFIX属性の表のアンロード

予備列が定義されたFIX属性の表もアンロードできます。ただし,pdrorg実行時に-wオプションを指定して作成したpdload用アンロードファイルには,予備列は出力されません。

(9) UOCを利用したアンロード

UOCを利用したアンロードについては,「UOCを利用した再編成」を参照してください。