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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


5.5.1 DAT形式の場合

DAT形式の場合,入力データ,及びコンストラクタ関数への入力パラメタは文字データで記述します。

〈この項の構成〉

(1) 記述形式

列データと列データの間をセパレータ文字で区切って指定します。

各データ型に対する列データ,及びコンストラクタ関数のパラメタの記述形式(DAT形式)を次の表に示します。

表5‒23 各データ型に対する列データ・パラメタの記述形式(DAT形式)

データ型

列データ・パラメタ記述形式

一般データ

ナル値又は既定値※1の指定方法

数データ

INTEGER

数値を文字で記述します。

マイナスは,"-"符号を付けます。

小数点は,整数.小数で記述します。

浮動小数点は,仮数部e指数部で記述します。

整数(例:-1234 … 0 … 1234)

小数点(例:-1.56 … 0 … 1.56)

浮動小数点(例:-2.4e+9 … 0e0 … 2.4e+9)

’*’又は記述しません。

SMALLINT

DECIMAL

FLOAT

SMALLFLT

文字データ

CHARACTER

文字,又は前後を囲み文字(")で囲んである文字で記述します。

(例:abcdefやABCDEFなど)

(例:"abcd"や"ABCD"など)

記述しません。

VARCHAR

各国文字データ

NCHAR

NVARCHAR

混在文字データ

MCHAR

MVARCHAR

日付データ

DATE

数値yyyy-mm-ddの形式で記述します。

yyyy:西暦 mm:月 dd:日

(例:1995年1月1日 → 1995-01-01)

’*’又は記述しません。

日間隔データ

INTERVAL YEAR TO DAY

数値〔-〕yyyymmdd.の形式で記述します。マイナスは"-"符号を付けます。

(例:1111年1か月1日間 → 11110101.)

時刻データ

TIME

数値hh:mm:ssの形式で記述します。

hh:時 mm:分 ss:秒

(例:12時1分1秒 → 12:01:01)

時間隔データ

INTERVAL HOUR TO SECOND

数値〔-〕hhmmss.の形式で記述します。マイナスは"-"符号を付けます。

(例:1時間1分1秒 → 010101.)

時刻印データ

TIMESTAMP

数値YYYY-MM-DD hh:mm:ss〔.nnnnnn〕の形式で記述します。

小数秒部は,0〜6けたの値を指定します。小数部が定義したけた数に満たない場合は0を仮定し,長ければ切り捨てます。ただし,けた数が7以上の場合はエラー(KFPL31002-E)となります。※2

バイナリデータ

BINARY

バイナリデータ,又はバイナリデータを囲み文字で囲んで記述します。

(例:abc 123又は"abc 123")

記述しません。

XML型のBINARY属性パラメタ

-K fの場合に,XML文書,又はESIS-B形式のデータを格納したファイルの名称を記述します。

(例:\user\xml_dir\xml001.txt)

長大データ

BLOB

<-k fの場合>

LOB入力ファイルの名称を記述します。

(例:lobfile01)

<-k cの場合>

セパレータ文字を含まない1〜1023バイトの文字列で記述します。なお,この文字列は LOB列作成時には無視されます。

(例:@)

各データ型でのナル値の扱いは次のようになります。

  • 固定長の文字データ型,各国文字データ型,混在文字データ型,バイナリデータ型,及び長大データ型の場合,次の記述をナル値又は既定値として扱います。

     …,,…   …,"",…

  • -zオプション指定ありの可変長の文字データ型,各国文字データ型,混在文字データ型,及びバイナリデータ型の場合,次の記述をナル値又は既定値として扱います。

     …,,…

    なお,…,"",…は長さ0のデータとして扱います。

  • そのほかのデータ型の場合,次の記述をナル値又は既定値として扱います。

     …,,…   …,"",…   …,*,…

extdat文でencloseオペランドを指定した場合,引用符(")はencloseオペランドに指定した囲み文字となります。

注※1

option文のnull_stringオペランドの指定値によって,格納される値が決まります。

注※2

TIMESTAMP型の小数秒部のけた数を指定した場合の格納方法を次に示します。

定義けた数

入力データの小数秒部のけた数

0

1

2

3

4

5

6

7以上

0

そのまま格納します。※1

定義けた数以降を切り捨てます。

エラー(KFPL31002-E)

2

定義けた数まで0を埋めます。※2

そのまま格納します。※1

定義けた数以降を切り捨てます。

4

定義けた数まで0を埋めます。※2

そのまま格納します。※1

定義けた数以降を切り捨てます。

6

定義けた数まで0を埋めます。※2

そのまま格納します。※1

注※1

入力データをTIMESTAMP型に変換して,そのまま格納します。

注※2

実データはバイト単位のため,定義けた数が奇数の場合,定義けた+1の箇所まで0を埋めます。

(2) 規則

(3) 記述例

DAT形式のデータ記述例を次の図に示します。

図5‒15 DAT形式のデータ記述例

[図データ]