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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


5.6.1 エラー情報ファイルの内容

エラー情報ファイルには,エラーとなった要因を示す論理エラー番号が出力されます。なお,論理エラー番号XXは,KFPL310XXメッセージに対応しています。

エラー発生時の論理エラー番号とその内容を次の表に示します。

表5‒40 論理エラー番号とその内容

論理エラー番号

論理エラーの内容

1

NCHAR,NVARCHARに入力するデータが不正です。

  • 入力データ長が奇数です。

2

  • パック形式10進数データの数値部又は符号部が不正です。

  • 日付,時刻,時刻印データの数値部が不正です。又は,時刻印データの小数部の長さが不正です。

  • 日間隔,時間隔データの数値部又は符号部が不正です。

3

可変長データ(VARCHAR,NVARCHAR,MVARCHAR,BLOB,及びBINARY)の長さ部が不正です。

4

データ変換エラーです。

5

  • 入力データの列数が,格納する表の列数と一致しません。

  • 引用符(")で囲まれていないため,列が認識できません。

  • テキスト(DAT形式)ファイルのデータ中にナル文字(0x00)があります。

6

ナル値を禁止している表又は列に対して,ナル値を指定しています。

  • FIX属性の表にナル値を指定しています。

  • クラスタキー構成列にナル値を指定しています。

  • 非ナル値制約の列にナル値を指定しています。

  • 主キー構成列にナル値を指定しています。

7

入力レコードがクラスタキー順に並んでいません。

8

クラスタキー又はインデクスを定義している表で,次のような場合にはエラーとなります。

  • キーの重複禁止が指定されているが,キーが重複しています。

9

作成表(処理対象の表)の横分割条件と一致しない列値があります。

10

バイナリ形式の入力データの行長が不正です。

11

LOBデータが不正です。

  • LOB列構成基表の入力デ−タファイルで指定した,LOB入力ファイルのファイル名の長さが不正です。

  • 列単位LOB入力ファイル又はバイナリ形式ファイルで指定したLOBデータ長が不正です。

  • 列単位LOB入力ファイルでの,LOBデータ長4バイト取得時,又はLOBデータ長で指定したLOBデータ取得時に,不正なEOFを検知しました。

12

指定したLOB入力ファイルがありません。

13

LOBデータの長さが定義長を超えています。

14

LOB列構成基表の指定内容とLOB入力ファイル中の指定内容が矛盾しています。

  • ナル値指定に対して,1バイト以上のデータを記述しています。

  • デフォルト値に対して,1バイト以上のデータを記述しています。

15

LOB列構成基表と列単位LOB入力ファイルのデータ件数が一致していません。

16

コンストラクタ関数への入力パラメタが不正です。

17

LOB入力ファイルに対するアクセス権限がありません。

18

抽象データ型に格納するデータフォーマットが不正です。

19

繰返し列に格納するデータの要素数が不正です。

20

不正な位置に囲み文字があります。

21

指定されたファイルパス名が不正です(入力データをファイルから読み込む場合)。

  • 入力ファイルで指定したファイルパス名称長が不正です。

22

指定されたファイルが存在しません(入力データをファイルから読み込む場合)。又は,指定されたファイルがレギュラーファイルではありません(入力データをファイルから読み込む場合)。

23

指定されたファイルのデータ長が定義長を超えています(入力データをファイルから読み込む場合)。

24

指定されたファイルに対するアクセス権限がありません(入力データをファイルから読み込む場合)。

90

入力データ長が表の列定義長より大きいです。

lengoverオペランド指定なしの場合:

列定義長を超えた部分を切り捨ててデータを格納します。

lengoverオペランド指定ありの場合:

入力データエラーとして扱うため,データは格納しません。

注1

-eオプションを指定しない場合,可変長データの長さが不正なときは指定した分の長さを不正データとみなし,該当する行データを読み飛ばして処理を続行します。

注2

バイナリ形式の入力データファイル(データベース再編成ユティリティが出力した入力データファイルは除きます)がエラーの場合,最初にエラーとなった入力データのダンプイメージリストを16進形式及び文字形式(2バイトのコードは無視されます)で出力します。なお,含まれるデータによって出力形式は次のようになります。

  • BINARY型の列,又はBINARY属性の抽象データ型列のデータの場合

    データ長が1,024バイトを超える場合,長さ部4バイトと先頭1,024バイトまでのデータ部を出力します。改行した後,先頭に「:」を出力して,次の行から続きの列のデータを出力します。出力例を次に示します。

    [図データ]

  • BLOB型の列のデータの場合

    出力対象外となります。