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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.99.1 pdstsclsの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

オープン状態のステータスファイルをクローズします。このコマンドでクローズできるファイルは,HiRDBシステム定義で定義したステータスファイルだけで,HiRDBが稼働中のときに有効です。現用のファイルはクローズできません。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

ユニット用ステータスファイル
 pdstscls 〔{-x ホスト名|-u ユニット識別子}〕
 
      {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}
サーバ用ステータスファイル
 pdstscls -s サーバ名
 
     {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

ユニット用ステータスファイル
 pdstscls {-x ホスト名|-u ユニット識別子}
 
      {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}
サーバ用ステータスファイル
 pdstscls -s サーバ名
 
     {-n 論理ファイル名|-f 物理ファイル名}

(4) オプション

(a) {-x ホスト名|-u ユニット識別子}

ユニット用ステータスファイルをクローズする場合,ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名,又はユニットのユニット識別子を指定します。HiRDB/シングルサーバの場合,自ホスト又は自ユニットに固定されているので省略できます。

-x ホスト名 〜<識別子>((1〜32))

ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名を指定します。

-u ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))

ユニット用ステータスファイルに対応するユニットのユニット識別子を指定します。

(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))

サーバ用ステータスファイルをクローズする場合,サーバ用ステータスファイルに対応するサーバの名称を指定します。

(c) -n 論理ファイル名 〜<識別子>((1〜8))

論理ファイルごとにステータスファイルをクローズする場合,クローズする論理ファイルの名称を指定します。指定した論理ファイルを構成するA系とB系のファイルを両方同時にクローズします。ただし,A系及びB系のファイルが,次の状態でないとクローズできません。

  • A系ファイル,B系ファイルのどちらかがBLOCKADE又はSTANDBY

  • A系ファイル,B系ファイルの両方ともBLOCKADE又はSTANDBY

(d) -f 物理ファイル名 〜<パス名>((167文字以内))

物理ファイルごとにステータスファイルをクローズする場合,クローズする物理ファイルの名称を絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,HiRDBファイルシステム領域名¥HiRDBファイル名で指定してください。ステータスファイルに障害が発生した場合に,閉塞状態になった系のファイルではなく,STANDBY状態の系のファイルをクローズするときに指定します。

(5) 規則

  1. pdstsclsコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. pdstsclsコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

(6) 注意事項

  1. pdstsclsコマンドのリターンコードを次に示します。

    0:正常終了

    8:異常終了(オプション指定不正,rsh失敗など)

  2. pdstsclsコマンドの結果は,pdlsコマンド(-d sts指定)で確認できます。