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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.89.1 pdrplstartの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDB Datareplicator連携を開始します。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 pdrplstart

(4) オプション

なし。

(5) 規則

  1. pdrplstartコマンドは,HiRDBシステム内のすべてのユニット,及びすべてのサーバが稼働中のときだけ実行できます。例えば,HiRDB/パラレルサーバの場合で,一部のユニット又はサーバが停止しているときや,停止処理中のときは実行できません。ただし,停止中のユニットが縮退起動によって開始していないユニットだけの場合は,pdrplstartコマンドは実行できます。

  2. pdrplstartコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. pdrplstartコマンドを実行する場合は,環境変数PDDIRにHiRDB運用ディレクトリ名が設定されている必要があります。設定されていない場合は,コマンドエラーになったときに原因を示すメッセージが出力されません。

  4. HiRDB Datareplicator連携を実行しているときに,再度pdrplstartコマンドを入力するとエラーになります。

  5. pdrplstartコマンドを実行した後,コマンド処理中の間はpdrplstartコマンド,pdrplstopコマンド,及びpdstopコマンド(-f,-zオプションは除く)は実行しないでください。

  6. データベース更新中にpdrplstartコマンドを実行すると,意図したタイミングでの更新データの反映ができないことがあります。pdrplstartコマンドは,すべてのトランザクションが終了してから実行してください。また,pdrplstartコマンドが終了するまでの間,新しいトランザクションは実行しないでください。

(6) 注意事項

  1. pdrplstartコマンドの結果は,コマンド実行時のリターンコード,又はエラーメッセージの有無で確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,8の場合は異常終了です。

  2. pdrplstartコマンドを実行しているときに通信障害が発生すると,一部のユニットがHiRDB Datareplicator連携を開始したままの状態となり,コマンド実行時のリターンコードが8で異常終了することがあります。このような場合には,pdrplstop -fコマンドを実行して,すべてのユニットのHiRDB Datareplicator連携の停止を確認してから,再度pdrplstartコマンドを実行してください。

  3. pdrplstartコマンドを実行するときには,抽出側と反映側のデータべースの整合性が保たれていなければなりません。整合性が保たれていない状態でHiRDB Datareplicator連携を開始した場合,反映側のデータべースの内容は保証できません。

  4. pdrplstartコマンドを入力してから,コマンドの処理が終了するまでは,pdrplstartコマンド及びpdrplstopコマンドを入力しないでください。

  5. HiRDB Datareplicatorとの連動ができない状態でpdrplstartコマンドを実行すると,データ連動を開始できないユニットが,アボートコードPsjiz09で異常終了することがあります。そのため,HiRDB Datareplicatorとの連動ができない状態では,pdrplstartコマンドを実行しないでください。