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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.84.1 pdprgcopyの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

pdprgrenewコマンドを実行する前に,HiRDBのプログラムを修正版HiRDBのインストールディレクトリから入れ替え用ディレクトリ(%PDDIR%\renew)にコピーします。修正版HiRDBへの入れ替えについては,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」を参照してください。

入れ替え用ディレクトリにコピーするファイルを次に示します。

修正版HiRDBのインストールディレクトリ(コピー元)

入れ替え用ディレクトリ

(コピー先)

内容

インストールディレクトリ\bin

%PDDIR%\renew\bin

HiRDBの運用コマンド及びユティリティ

インストールディレクトリ\lib

%PDDIR%\renew\lib

HiRDBのライブラリ,メッセージテキストファイル,及びシステム定義の定義解析用ファイル

インストールディレクトリ\client

%PDDIR%\renew\client

HiRDBクライアントのライブラリ,運用コマンド,及びユティリティ

インストールディレクトリ\include

%PDDIR%\renew\include

UAP作成時に使用するヘッダ情報

インストールディレクトリ\HiRDEF

%PDDIR%\renew\HiRDEF

HiRDB定義支援

インストールディレクトリ\sample

%PDDIR%\renew\sample

サンプルデータベース機能

インストールディレクトリ\pdistup

%PDDIR%\renew\pdistup

HiRDBセットアップツール

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 修正版HiRDBのインストールディレクトリ\bin\pdprgcopy HiRDB運用ディレクトリ

(4) コマンド引数

(a) HiRDB運用ディレクトリ 〜<パス名>((1〜200))

修正版HiRDBに入れ替えるHiRDBの,HiRDB運用ディレクトリを指定します。

(5) 規則

  1. pdprgcopyコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。

  2. pdprgcopyコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. 入れ替え前のHiRDBと修正版HiRDBとで,次の項目が一致していないとpdprgcopyコマンドは実行できません。

    • HiRDBの種別(HiRDB/シングルサーバ,又はHiRDB/パラレルサーバ)

    • バージョン,リビジョン

    • アドレッシングモード(32ビットモード,又は64ビットモード)

(6) 注意事項

  1. pdprgcopyコマンドは,入れ替え用ディレクトリ(%PDDIR%\renew)を作成するため,同一名称のディレクトリがある場合は,あらかじめ別のディレクトリ名に変更しておいてください。

  2. pdprgcopyコマンドを実行する前に,HiRDB運用ディレクトリに空き容量があるか確認してください。

  3. pdprgcopyコマンドを実行する前に,あらかじめ修正版HiRDBをすべてのユニットにインストールしておく必要があります。

  4. 入れ替え前のHiRDBと修正版HiRDBでは,文字コード種別は同じになります。

  5. pdprgcopyコマンドの結果は,コマンド実行時のリターンコードで確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,8の場合は異常終了です。8の場合は,その前に出力されているメッセージを参照してエラー要因を取り除いてください。