2.71.1 pdls【-d svr】の形式と規則
(1) 機能
ユニット及びサーバの状態を表示します。
(2) 形式
pdls -d svr 〔-a 〔-b〕〕 〔{-x ホスト名〔,ホスト名〕…|-u ユニット識別子〔,ユニット識別子〕…}〕
(3) オプション
(a) -a
ユニット及びサーバの状態をDAT形式で表示する場合に指定します。
(b) -b
-aオプション指定時に,タイトル行を付けて表示する場合に指定します。
(c) -x ホスト名〔,ホスト名〕…
特定のホストについて情報を表示したい場合,そのホスト名を指定します。複数のホスト名を指定する場合,コンマの前後には空白を含めないでください。
(d) -u ユニット識別子〔,ユニット識別子〕…
特定のユニットについて情報を表示したい場合,そのユニット識別子を指定します。複数のユニット識別子を指定する場合,コンマの前後には空白を含めないでください。
(4) 注意事項
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pdls -d svrコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,4の場合は警告終了,8の場合は異常終了となります。8の場合は,その前に出力されているメッセージを参照してエラー要因を取り除いてください。
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HiRDB/パラレルサーバの場合,システムマネジャ以外のユニットが異常終了又は強制終了したとき,終了したユニットをシステムマネジャが検知するまでの間は,そのユニットが終了する前の状態を表示することがあります。
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影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,系切り替えで他ユニットに移動したサーバは,移動先のユニットに属するサーバとして表示します。
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-a 〔-b〕オプションは,-d svr省略時も指定できます(指定例:pdls -a -b)。
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影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,ユニットがサーバの系切り替えを検知するまでの間は,系切り替え実行サーバが系切り替え元と系切り替え先の,両方のユニットで表示されることがあります。
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ホスト,及びユニットの状態によっては,ユニット,及びサーバの情報が表示されないことがあります(すべてのホスト,及びユニットが障害状態の場合,-bオプション指定時はタイトル行だけ表示します)。
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エラーメッセージが表示された場合でも,リターンコードにエラー値が設定されないことがあります。したがって,pdls -d svr -a 〔-b〕コマンドの実行結果は,エラーメッセージの出力有無と,リターンコードに正常値以外が返されているかどうかの両方を確認する必要があります。
-
pdstart -rコマンドでHiRDBを開始した状態でpdls -d svrコマンドを実行した場合,リターンコード4で終了します。
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HiRDB開始後に,pdstop -sコマンドですべてのフロントエンドサーバを終了した状態でpdls -d svrコマンドを実行した場合,リターンコード0で終了します。
(5) 出力形式
(a) -aオプション省略時
HOSTNAME(aabbcc) UNITID SVID STATUS STARTTIME dd...d eeee ff...f gg...g hhiijj : : : : :
(b) -aオプション指定時
"dd...d","eeee","ff...f","gg...g","hhiijj" : : : : :
(c) -a及び-bオプション指定時
"HOSTNAME","UNITID","SVID","STATUS","STARTTIME" "dd...d","eeee","ff...f","gg...g","hhiijj"
- [説明]
-
DAT形式で出力する場合の出力規則については,「コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。
- aabbcc:
-
pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)
- dd...d :
-
ホスト名(32文字以内)
- eeee :
-
ユニット識別子(4文字)
- ff...f :
-
サーバ名(8文字以内)
ユニットの状態を表示している場合は********を表示
- gg...g :
-
- ACTIVE:
-
稼働中
- STOP:
-
停止状態
- STOP(N):
-
停止状態
HiRDBシステム起動時,又はシステムマネジャユニットの系切り替え時に起動していないユニットについても表示されることがあります。
- STOP(F):
-
pdstopコマンド(-fオプション指定)で強制停止
- STOP(A):
-
次のどれかの状態です。
-
システム稼働中に異常終了を検出した
-
ユニットbbbbへの通信,又はユニットbbbbからの受信ができない
-
ユニットbbbbへのクライアント接続ができない
ユニットbbbbでpsコマンドを実行して,HiRDBプロセスが起動中かどうかを確認してください。
HiRDBプロセスが起動中の場合:
通信障害,又はユニットbbbbでサービスのスローダウンが発生していることが考えられます。この場合,KFPS05289-Eメッセージが出力される前に出力されたメッセージから原因を調査して,pdstop -zコマンドでユニットを停止した後,再度起動してください。
HiRDBプロセスが停止中の場合:
異常終了している可能性があります。異常終了時のメッセージに従って対策してください。再度起動する場合は,pdstart -xコマンドを実行してください。
-
- START(I):
-
データベース初期設定ユティリティ実行待ちの状態(ディクショナリ未初期化)
- SUSPEND:
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フロントエンドサーバがデータディクショナリ用RDエリアの回復待ちやディクショナリサーバの起動待ちなどでウェイトしている状態(ウェイトしている原因を取り除いた後,pdstart -aコマンドで起動してください)。
- STARTING:
-
開始準備中
- STOPPING:
-
停止準備中
- TRNPAUSE:
-
新規トランザクションのスケジューリング抑止中。
該当するサーバで新規トランザクションのスケジューリングを抑止しています。KFPS01160-Eメッセージが出力されている場合は,システムログの空き容量が不足した原因を取り除いてください。システムログの空き容量が不足した原因の調査方法及び対処方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「空き率が警告値未満になったときのHiRDB管理者の処置」を参照してください。
- hhiijj:
-
起動時刻(時分秒)