2.70.1 pdls【-d sts】の形式と規則
(1) 機能
ステータスファイルの状態を表示します。
(2) 形式
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
- ユニット用ステータスファイル
pdls -d sts 〔｛-x ホスト名｜-u ユニット識別子｝〕 〔｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｜-a｜-l｜-p｝〕
- サーバ用ステータスファイル
pdls -d sts -s サーバ名 〔｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｜-a｜-l｜-p｝〕
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
- ユニット用ステータスファイル
pdls -d sts ｛-x ホスト名｜-u ユニット識別子｝ 〔｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｜-a｜-l｜-p｝〕
- サーバ用ステータスファイル
pdls -d sts -s サーバ名 〔｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｜-a｜-l｜-p｝〕
(3) オプション
(a) ｛-x ホスト名｜-u ユニット識別子｝
ユニット用ステータスファイルの状態を表示する場合，ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名，又はユニットのユニット識別子を指定します。HiRDB/シングルサーバの場合，自ホスト又は自ユニットに固定されているので省略できます。
- -x ホスト名 〜＜識別子＞((1〜32))
-
ユニット用ステータスファイルに対応するホストのホスト名を指定します。
- -u ユニット識別子 〜＜識別子＞((4文字))
-
ユニット用ステータスファイルに対応するユニットのユニット識別子を指定します。
(b) -s サーバ名 〜＜識別子＞((1〜8))
サーバ用ステータスファイルの状態を表示する場合，サーバ用ステータスファイルに対応するサーバの名称を指定します。
(c) ｛-n 論理ファイル名｜-f 物理ファイル名｜-a｜-l｜-p｝
ステータスファイルの状態をどのように表示するかを指定します。省略した場合，ユニット又はサーバが使用中のすべてのステータスファイルの状態が表示されます。
- -n 論理ファイル名 〜＜識別子＞((1〜8))
-
ステータスファイルの状態を論理ファイルごとに表示したい場合，状態を表示する論理ファイルの名称を指定します。
- -f 物理ファイル名 〜＜パス名＞((167文字以内))
-
ステータスファイルの状態を物理ファイルごとに表示したい場合，状態を表示する物理ファイルの名称を，絶対パス名で指定します。物理ファイル名は，HiRDBファイルシステム領域名\HiRDBファイル名で指定してください。
- -a
-
ユニット又はサーバが使用中の，すべてのステータスファイルの状態を短縮形式で表示します。
- -l
-
ユニット又はサーバが使用中の，すべての論理ファイルごとの状態を表示します。
- -p
-
ユニット又はサーバが使用中の，すべての物理ファイルごとの状態を表示します。
(4) 注意事項
-
pdls -d stsコマンドのリターンコードは，0の場合は正常終了，8の場合は異常終了となります。
-
HiRDBが動作中のときに，論理ファイルの状態がCLOSE，NONE，又はBLOCKADEのステータスファイルに対して，pdstsinitコマンド又はpdstsrmコマンドを実行しても，pdlsコマンドで表示されるステータスファイルの状態は変わりません。この場合，pdlsコマンドを実行する前にpdstsopenコマンドを実行すると，現在のステータスファイルの状態が表示されます。
(5) 出力形式
HOSTNAME : aa...a(bbccdd) Logical file L_Status Factor Available Manage ...........2 ee...e ff...f ggg hh...h ii...i ...........2 Sy P_status R_length R_count P_name .....................1,2 j kk...k ll...l mm...m nn...n .....................1,2 j kk...k ll...l mm...m nn...n .....................1,2
- ［説明］
-
1は物理ファイルの状態表示部分，2は論理ファイルの状態表示部分です。
- aa...a ：
-
ホスト名（32文字以内）
- bbccdd：
-
pdlsコマンドを実行した時刻（時分秒）
- ee...e ：
-
論理ファイル名（8文字以内）
- ff...f ：
-
ACTIVE：現用ファイル
BLOCKADE：障害閉塞ファイル
CLOSE：予約ファイル
NONE：論理ファイルに対応する物理ファイルがない状態
STANDBY：予備ファイル
- ggg ：
-
ファイル内のレコード使用率（％）
- hh...h ：
-
ファイル内の連続空きレコード数（10進数8けた）
- ii...i ：
-
ファイル内の管理レコード数（10進数8けた）
- j ：
-
物理ファイルがA系かB系かの表示
A ：A系
B ：B系
- kk...k ：
-
物理ファイルの状態を最大11通りの組み合わせで表示します。11文字以内の場合は右詰めで表示します（11文字以内）。
a ：現用ファイル
b ：障害閉塞ファイル
c ：クローズファイル
i ：初期設定状態
l ：論理エラー
n ：論理ファイルに対応する物理ファイルがない状態
o ：オープンファイル
p ：物理エラー
r ：障害によるファイル回復状態
s ：予備ファイル
u ：使用済みファイル
- ll...l ：
-
レコード長（10進数8けた）
- mm...m ：
-
レコード数（10進数8けた）
- nn...n ：
-
物理ファイル名（63文字以内）