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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.65.1 pdls【-d prc】の形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

サーバのプロセスの状態を表示します。

(2) 形式

 pdls -d prc 〔{-a|-s サーバ名}〕 〔-c〕 〔-C 〔-H〕〕
 
             〔{-x ホスト名〔,ホスト名〕…|-u ユニット識別子〔,ユニット識別子〕…}〕

(3) オプション

(a) {-a|-s サーバ名}

プロセスの状態を表示する場合に,HiRDBシステムのすべてのサーバ(HiRDBが使用する内部的なサーバも含まれます)の情報を表示するか,指定したサーバの情報を表示するかを指定します。省略した場合,すべてのサーバ(HiRDBが使用する内部的なサーバは含まれません)の情報が表示されます。

-a

HiRDBシステムのすべてのサーバ(HiRDBが使用する内部的なサーバも含まれます)の,プロセスの状態を表示します。

-s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))

プロセスの状態を表示するサーバの名称を指定します。

(b) -c

プロセスの動作状態(プロセスの停止予定の有無)を表示する場合に指定します。

このオプションは,pdpfreshコマンドでプロセスのリフレッシュを開始した後,プロセスの停止状況を確認するために使用します。

(c) -C

サーバプロセスの状態を,DAT形式で出力する場合に指定します。

(d) -H

-Cオプションを指定した場合に,タイトル行を付けて出力するときに指定します。

(e) -x ホスト名〔,ホスト名〕…

特定のホストについて情報を表示したい場合,そのホスト名を指定します。

-sオプションと同時に指定した場合は,-sオプションの指定が有効となり,-xオプションの指定は無視されます。また,複数のホスト名を指定する場合,コンマの前後には空白を含めないでください。

(f) -u ユニット識別子〔,ユニット識別子〕…

特定のユニットについて情報を表示したい場合,そのユニット識別子を指定します。

-sオプションと同時に指定した場合は,-sオプションの指定が有効となり,-uオプションの指定は無視されます。また,複数のユニット識別子を指定する場合,コンマの前後には空白を含めないでください。

(4) 注意事項

  1. pdls -d prcコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。

(5) 出力形式

(a) -Cオプションを省略した場合

 HOSTNAME : aa...a(bbccdd)
 STATUS PID    UID    GID    SVID   TIME   PROGRAM C-PID          C-GRP
 e      ff...f gg...g hh...h ii...i jjkkll mm...m  nn...n(oo...o) pp
 :         :      :       :      :       :       :
[説明]

STATUS「サーバの稼働状態」からC-GRP「サーバのプロセスと接続しているクライアントのクライアントグループ名称」までの各項目は,1文字以上の半角空白を空けて表示します。

aa...a

ホスト名(32文字以内)

bbccdd

pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)

e

サーバの稼働状態

D :サーバの開始処理中又は終了処理中

L :サーバ稼働中

C:プロセス停止処理中,又は停止予定あり(-cオプション指定時に表示)

ff...f

プロセスID(99999以下の場合,10進数5けた以内で右詰め表示,100000以上の場合は,10進数10けた以内で左詰め表示)

100000以上の場合,UID(ユーザID)以降の項目の表示位置は右にシフトします。

gg...g

ユーザID(99999以下の場合,10進数5けた以内で右詰め表示,100000以上の場合は,10進数10けた以内で左詰め表示)

100000以上の場合,GID(グループID)以降の項目の表示位置は右にシフトします。

hh...h

グループID(99999以下の場合,10進数5けた以内で右詰め表示,100000以上の場合は,10進数10けた以内で左詰め表示)

100000以上の場合,SVID(サーバ名)以降の項目の表示位置は右にシフトします。

ii...i

サーバ名(8文字以内)

jjkkll

サービス要求受け付け時刻(時分秒)

UAPと接続していないサーバの場合は999999を表示

mm...m

UAPの識別情報(30文字以内)

プロセスがユーザサーバの場合は,次に示す値が表示されます。接続していないプロセスの場合は何も表示されません(DAT形式出力時は空要素が表示されます)。また,DAT形式の場合,PDCLTAPNAMEの末尾に半角空白を指定していると,末尾の半角空白は削除された状態で表示されます。

  • クライアント環境定義PDCLTAPNAMEの指定がある

    PDCLTAPNAMEに指定した値を表示

  • クライアント環境定義PDCLTAPNAMEの指定がない

    「Unknown」を表示

また,次のどちらかのプロセスでは,「********」と表示します。

  • 起動・停止途中のプロセス

  • システムサーバプロセス

nn...n:

サーバのプロセスと接続していたクライアント(UAP又はユティリティ)のプロセスID(10進数10けた以内で左詰め表示)。

クライアントと接続していないサーバプロセスの場合,プロセスIDは表示されません(DAT形式出力時は空要素が表示されます)。

なお,次に示す場合,プロセスIDに0が表示されます。

  • UAPとリンケージしているクライアントライブラリのバージョンが04-00より前の場合

  • Type4 JDBCドライバから接続している場合

oo...o:

サーバのプロセスと接続していたクライアント(UAP又はユティリティ)のIPアドレス(15文字以内)。

クライアントと接続していないサーバプロセスの場合,IPアドレスは両端の()を含めて表示されません(DAT形式出力時は空要素が表示されます)。

pp:

サーバのプロセスと接続しているクライアントのクライアントグループ名称(2文字以内)。

クライアントと接続していないサーバプロセスの場合,クライアントグループ名称は表示されません(DAT形式出力時は空要素が表示されます)。

1文字の場合はユーザが任意に設定したクライアントグループ名称を,2文字の場合はHiRDBのクライアント種別ごとのクライアントグループ名称を示します。HiRDBのクライアント種別ごとのクライアントグループ名称を次に示します。

クライアントグループ名称

クライアント種別

XA

X/Open XAインタフェース

PC

PCクライアント

WS

WSクライアント

サーバプロセス起動直後には,UAPの識別情報に********が表示されたり,サーバ名に情報が表示されない(DAT形式出力時には空要素を表示する)場合があります。HiRDBのコマンドプロセスの状態を表示する場合,ユーザID及びグループIDには0が表示されます。

<出力例>

プロセスIDが100000以上の表示を含む場合

HOSTNAME : HOST0001(151654)
STATUS  PID   UID   GID    SVID       TIME  PROGRAM C-PID          C-GRP
  L    38095  1108   700   SERVER01 151643  uap0001 7040(10.1.0.1) WS   
… プロセスIDが99999以下
  L    108221  1108   700   SERVER01 999999                              
… プロセスIDが100000以上
  L     8101  1108   700   SERVER01 999999
… プロセスIDが99999以下

(b) -C -Hオプションを指定した場合

"EDIT-TIME","HOSTNAME","STATUS","PID","UID","GID","SVID","TIME","PROGRAM","C-PID","C-ADDR","C-GRP"
"qq...q","aa...a","e",ff...f,gg...g,hh...h,"ii...i","jjkkll","mm...m",nn...n,"oo...o","pp"

[説明]

aa...a〜ppについては,-Cオプションを省略した場合の説明を参照してください。

DAT形式で出力する場合の出力規則については,「コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。

1行には,1サーバのプロセス情報を表示します。

qq...q:

pdlsコマンドを実行した時刻をYYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。

YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒