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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.61.1 pdls【-d aud】の形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

監査証跡ファイルの状態を表示します。

(2) 形式

 pdls -d aud 〔-u ユニット識別子〕 〔-U 認可識別子〕

(3) オプション

(a) -u ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))

情報を表示するユニットのユニット識別子を指定します。

-uオプションは,HiRDB/パラレルサーバの場合に指定できます。また,-uオプションを省略した場合,すべてのユニットの情報を表示します。

(b) -U 認可識別子

監査人の認可識別子を指定します。このオプションを指定すると,パスワード入力要求の応答付きメッセージが出力されます。

このオプションは,HiRDBが稼働中の場合のpdls -d audコマンド実行時に有効となります。

<規則>
  1. HiRDB管理者がコマンドを実行すると,パスワード入力要求のメッセージが表示されます。このとき,監査人が認可識別子とパスワードを入力してください。なお,HiRDBが停止中の場合,HiRDBにアクセスするときに認証を行いません。

  2. このオプションに指定した認可識別子と,応答付きメッセージに入力したパスワードでHiRDBに接続し,その認可識別子に監査権限があるかをチェックします。

  3. このオプションは,応答付きメッセージに応答できる環境でpdls -d audコマンドを実行する場合に指定できます。

  4. このオプションを省略した場合,pdls -d audコマンド実行時の環境変数PDUSERの設定値が仮定されます。このオプションを省略し,かつ環境変数PDUSERも設定していない場合,pdls -d audコマンドは実行できません。このオプションを省略する場合は,環境変数PDUSERを設定しておく必要があります(指定例を次に示します)。

    (例)

    PDUSER=\""認可識別子"\"/\""パスワード"\"

(4) 注意事項

  1. pdls -d audコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。

  2. pdls -d audコマンドは,ユニットの開始処理途中,終了処理途中,及びpdstart -rでHiRDBを起動したときは実行できません。

  3. システム定義にpd_aud_file_nameオペランドを指定していない場合,又はpd_aud_file_nameオペランドに指定している監査証跡ファイルがない場合に,pdls -d audコマンドを実行するとコマンドエラーになります。

  4. HiRDB/パラレルサーバの場合に,-uオプションを省略してpdls -d audコマンドを実行したときは,コマンド処理中にエラーが発生したユニットについてはエラーメッセージを出力し,エラーが発生していないユニットについては監査証跡ファイルの情報を表示します。

  5. ユニット停止中にユニット用ステータスファイルを初期化してからユニットを開始した場合,障害が発生して閉塞中となっている世代の監査証跡ファイルのデータロード状態の表示は,−となります。

(5) 出力形式

 HOSTNAME     : aa...a(bbccdd)
 UNITID       : eeee
 Audit-Status : ff...f
 File-Name    : gg...g
 Generation-Name    Status
 hh...h             ijk
    :                :

すべてのユニットの情報を表示する場合は,ユニット数分上記の情報が表示されます。

[説明]

aa...a

ホスト名(32文字以内)

bbccdd

pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)

eeee

ユニット識別子(4文字)

ff...f

監査証跡の取得状態(8文字以内)

ACTIVE:取得中です。

INACTIVE:停止中です。

********:HiRDBが稼働中でないため,監査証跡の取得状態を表示できません。

gg...g

監査証跡ファイル用のHiRDBファイルシステム領域名(絶対パス名117文字以内)

監査証跡ファイル名が117文字を超える場合は,先頭から117文字を出力します。

hh...h

監査証跡ファイルの世代ごとのファイル名(16文字)

監査証跡ファイルが1世代未満の場合は表示されません。

ijk

監査証跡ファイルの世代ごとの状態(3文字)

監査証跡ファイルが1世代未満の場合は表示されません。

i :監査証跡ファイルの現在の状態

c :現用。現時点の監査証跡の出力対象世代です。監査証跡の取得が停止している場合は,次回の監査証跡の取得開始時に現用となることを示しています。

s :待機中。現時点では監査証跡の出力対象世代ではありません。障害が発生して閉塞中となった監査証跡ファイルについては,ユニット停止中はsが表示されます。

j :監査証跡ファイルのデータロード状態

d :データロード待ち。該当する世代の監査証跡ファイルは,監査証跡表にデータロードされていません。

- :データロード済み。該当する世代の監査証跡ファイルは,監査証跡表にデータロード済みです。障害が発生して閉塞中の監査証跡ファイルについては,ユニット停止中は-が表示されます。

k :監査証跡ファイルの閉塞状態

h :閉塞中。監査証跡ファイルに障害が発生し,以後監査証跡が出力されていません。

- :閉塞していません。