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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.54.1 pdlogrmの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDBファイルシステム下のログ関係の物理ファイルを削除します。物理ファイルがオープン中の場合は,削除できません。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

 pdlogrm -d sys|spd 〔-s サーバ名〕 -f 物理ファイル名 〔-u〕

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

 pdlogrm -d sys|spd -s サーバ名 〔-X ユニット識別子〕 -f 物理ファイル名 〔-u〕 〔-D〕

(4) オプション

(a) -d sys|spd

削除するログ関係のファイルを指定します。

sys

システムログファイル

spd

シンクポイントダンプファイル

(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))

物理ファイルで構成される,ファイルグループに対応するサーバの名称を指定します。

(c) -f 物理ファイル名 〜<パス名>((167文字以内))

削除する物理ファイル名を絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,HiRDBファイルシステム領域名¥HiRDBファイル名で指定してください。

(d) -u

-fオプションで指定した物理ファイルがシステムログファイルの場合,そのファイルが次の状態であっても強制的にファイルを削除するときに指定します。

  • アンロード待ち状態

  • HiRDB Datareplicator連携時の抽出未完了状態

このオプションを省略した場合,物理ファイルのアンロード状態がチェックされ,ファイルが上記のどれかの状態の場合はコマンドエラーとなります。

シンクポイントダンプファイルの場合は,指定しても無視されます。

このオプションは,何らかの障害によって通常の削除(-u指定なしのpdlogrmコマンド)ができない場合に指定します。さらに,それでも削除できない場合には,pdfrmコマンドで削除します。

(e) -X ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))

影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,削除ファイルのディスクがあるホストの,ユニット識別子を指定します。

該当するサーバが稼働中の場合,-Xオプションの指定は無視されます。

次のどれかに該当する場合に-Xオプションを指定すると,エラーとなります。

  • 指定するユニットが,-sオプションで指定したサーバの移動先となるHAグループに属していない。

  • -sオプションで指定したサーバが,HAグループ内のサーバではない。

  • 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用していない。

-Xオプションの指定要否を次に示します。

サーバの状態

ファイル作成先のディスクがあるホスト

-Xオプションの指定

稼働中

実行系バックエンドサーバがあるホスト

省略できます。

停止中

現用系バックエンドサーバがあるホスト

上記以外のホスト

必ず指定します。

(f) -D

このオプションは,pdchgconfコマンドでユニットの削除,又はサーバの削除をする場合に指定します。

ユニットの削除,又はサーバの削除をする場合,そのユニット又はサーバのシステムログファイル,シンクポイントダンプファイルを削除します。このオプションを指定した場合,サーバ名のチェックはしません。

このオプションを指定してpdlogrmコマンドを実行する場合,削除するシステムログファイル又はシンクポイントダンプファイルがあるユニットで実行してください。

(5) 規則

  1. pdlogrmコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます(ただし,HiRDB開始処理中及びHiRDB終了処理中は除きます)。

  2. pdlogrmコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

(6) 注意事項

  1. pdlogrmコマンドの結果は,コマンド実行時のリターンコード,又はエラーメッセージの有無で確認できます。コマンド実行時のリターンコードを次に示します。

    0:正常終了

    4:異常終了

    8:異常終了(オプション指定不正,rsh失敗など)

    12:異常終了(IPアドレス引き継ぎなし構成の待機系でリトライしたとき)