2.48.1 pdlogclsの形式と規則
(1) 機能
指定したファイルグループを構成する,オープン中の物理ファイルをクローズし,稼働中のHiRDBで使用しないようにします。ただし,次のファイルグループを構成する物理ファイルはクローズできません。
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現用,及び上書きできない状態のシステムログファイル
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書き込み中,及び上書きできない状態のシンクポイントダンプファイル
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
(a) HiRDB/シングルサーバの場合
pdlogcls {-d {sys|spd} 〔-s サーバ名〕 -g ファイルグループ名 〔-a〕 〔-b〕
(b) HiRDB/パラレルサーバの場合
pdlogcls {-d {sys|spd} -s サーバ名 -g ファイルグループ名 〔-a〕 〔-b〕
(4) オプション
(a) -d sys|spd
クローズするログ関係のファイルを指定します。
- sys:
-
システムログファイル
- spd:
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シンクポイントダンプファイル
(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))
ファイルグループに対応するサーバの名称を指定します。
(c) -g ファイルグループ名 〜<識別子>((1〜8))
クローズするファイルのファイルグループ名を指定します。
(d) -a
システムログファイル又はシンクポイントダンプファイルをクローズする場合,A系の物理ファイルをクローズ対象とするときに指定します。
(e) -b
システムログファイル又はシンクポイントダンプファイルをクローズする場合,B系の物理ファイルをクローズ対象とするときに指定します。二重化していない場合にこのオプションを指定すると,コマンドエラーとなります。
-aオプション及び-bオプションを省略した場合,次のようになります。
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二重化していない場合は,-aオプションを指定したときと同様に,A系の物理ファイルをクローズ対象とします。
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二重化している場合は,-aオプション及び-bオプションを指定したときと同様に,A系及びB系の物理ファイルをクローズ対象とします。
(5) 規則
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pdlogclsコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。
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pdlogclsコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
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クローズ対象となる物理ファイルが,すべてクローズ済みのときは,警告メッセージ(KFPS01283-W又はKFPS02168-W)が出力されます。
(6) 注意事項
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pdlogclsコマンドのリターンコードを次に示します。
0:正常終了
4:異常終了
8:異常終了(オプション指定不正,rsh失敗など)
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ログ関係のファイルのスワップ処理中,又はほかの運用コマンドの処理中にpdlogclsコマンドを実行すると,エラーになることがあります。
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pdlogclsコマンドの結果は,pdloglsコマンドで確認できます。
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システム定義のpd_log_remain_space_check=safe指定時,pdlogclsコマンドでシステムログファイルをクローズした場合に容量不足となるときは,KFPS01280-Eメッセージ(理由コード:712)を出力し,エラーとなります。この場合,システムログファイルの空き容量を増やした後,pdlogclsコマンドを再度実行してください。システムログファイルの空き容量監視機能の運用方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。