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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.46.1 pdlogatulの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

自動ログアンロード機能を制御します。次の制御ができます。

自動ログアンロード機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

 pdlogatul -d sys 〔-s サーバ名〕 〔{-i|-b|-t〔-w〕}〕

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

 pdlogatul -d sys -s サーバ名 〔{-i|-b|-t〔-w〕}〕

(4) オプション

(a) -d sys

システムログファイルに対して操作することを示します。

(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))

操作するサーバの名称を指定します。

(c) -i

自動ログアンロード機能の動作状態を表示する場合に指定します。

(d) -b

自動ログアンロード機能を再開始する場合に指定します。

再開始直後のアンロードログファイル作成ディレクトリは,前回動作時の情報が引き継がれます。

(e) -t

自動ログアンロード機能を中断する場合に指定します。

アンロード処理中の場合は,処理が中断されます。

(f) -w

-tオプションを指定して自動ログアンロード機能を中断する場合に,現在自動アンロード実行中のログ世代に対するアンロード処理が完了するまで,コマンドの終了を遅延させるときに指定します。このオプションは,-tオプションを指定したときだけ有効となります。なお,-tオプションを指定し,-wオプションを省略した場合は,pdlogatulコマンドを実行した時点で自動ログアンロード機能を中断し,実行中のアンロード処理を強制的に終了します。

このオプションを指定すると,アンロード処理完了の待ち時間は約9時間(32768秒)となります。この時間を経過してもアンロード処理が完了しない場合は,その時点で自動ログアンロード機能を中断し,実行中のアンロード処理を強制終了します。

このオプションを指定すると,不完全な状態のアンロードログファイル(通常自動ログアンロード機能を中断した場合に残ることがある)がなくなるため,pdrstrでその時点のアンロードログファイルをすべて入力できます。

(5) 規則

  1. pdlogatulコマンドは,HiRDBが稼働中の場合に実行できます。なお,-i又は-tオプションを指定した場合は,HiRDBの停止処理中(pdstopコマンド実行中)でも実行できます。ただし,pdstart -rコマンドでHiRDBが稼働している場合(HiRDBの開始処理中及び終了処理中を含む)は,-i又は-tオプションの指定に関係なく,pdlogatulコマンドを実行できません。

    -b,-t又は-t -wオプションを指定できる,HiRDBの稼働状態と自動ログアンロード機能の動作状態の組み合わせを次に示します。

    項番

    HiRDBの稼働状態

    自動ログアンロード機能の動作状態

    オプション

    -b

    -t

    -t -w

    1

    稼働中

    ACTIVE

    ×

    2

    STOP

    ×

    ×

    3

    STOP(E)

    4

    STOPPING

    ×

    5

    ×

    ×

    ×

    6

    停止処理中

    ACTIVE

    ×

    7

    STOP

    ×

    ×

    ×

    8

    STOP(E)

    ×

    9

    STOPPING

    ×

    ×

    10

    ×

    ×

    ×

    11

    その他

    すべての状態

    ×

    ×

    ×

    (凡例)

    ○:指定できます。

    ×:指定できません。

    −:自動ログアンロード機能を使用できない状態です。

  2. pdlogatulコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. 現用世代のログファイルグループ情報は,現用ログ世代がある場合に出力されます。

  4. pdlogatul -t -wコマンド実行時にリターンコードが4になった場合は,不完全な状態のアンロードログファイルが残っている可能性があります。この場合,出力されたエラーメッセージからエラー要因を調査し対策した後,再度pdlogatul -bコマンドを実行してください。その後,pdlogatul -t -wコマンドを実行してください。

(6) 注意事項

  1. pdlogatulコマンドのリターンコードを次に示します。

    0:正常終了

    4:次のどちらかの状態です。

    • -t及び-wオプションを指定して実行した場合,アンロード処理完了の待ち時間(32768秒)が経過してもアンロード処理が完了しなかったため,アンロード処理を強制終了し,自動ログアンロード機能を中断しました。

    • -t及び-wオプションを指定して実行した場合,アンロード処理完了監視中に次のどれかの要因で自動ログアンロード機能が中断しました。

      ・すべてのアンロードログ作成先ディレクトリが使用できません。

      ・アンロードログファイルの名称が重複しています。

      ・資源不足です(メモリ,最大起動プロセス数超過など)。

    8:コマンドエラー

(7) 出力形式

 HOSTNAME : aa...a(bb...b)
 SERVER_NAME : cc...c
 AUTO_LOG_UNLOAD  NOW_UNLOAD_LOG_GROUP  CREATE_DIR
               d                ee...e  ff...f
 CURRENT LOG GENERATION INFO.
 LOG_GROUP  GEN_NO.  SERVER_RUN_ID  RUN_ID  UNLOAD_FILE_NAME
 gg...g     hh...h   ii...i         jj...j  kk...k

[説明]

aa...a

ホスト名

bb...b

pdlogatulを実行した時刻(時:分:秒)

cc...c

サーバ名

d

自動ログアンロード機能の動作状態

ACTIVE:動作中

STOP:停止中

STOP(E):障害停止中

STOPPING:停止時のアンロード処理待ち監視中

:自動ログアンロード機能を使用できない状態

ee...e

現在アンロード中のシステムログファイルのファイルグループ名

自動ログアンロード機能が動作中でない場合,****が表示されます。

ff...f

使用中のアンロードログファイル作成ディレクトリ名

gg...g

現用世代のシステムログファイルのファイルグループ名

hh...h:

現用世代のシステムログ世代番号

ii...i

現用世代のサーバのランID

jj...j

現用世代のシステムログのランID

kk...k

現用世代を自動ログアンロードしたときの生成ファイル名称