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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.45.1 pdlogadpfの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

HiRDB稼働中に,HiRDBシステム定義で指定したファイルグループに物理ファイルを割り当てます。物理ファイルは,pdlogadpfコマンド実行前にpdloginitコマンドで作成しておく必要があります。

pdlogadpfコマンド実行後,pdlogopenコマンドでオープンすると,ファイルグループは稼働中のHiRDBで使用できる状態になります。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

 pdlogadpf -d spd 〔-s サーバ名〕 -g ファイルグループ名
 
      -a A系の物理ファイル名 〔-b B系の物理ファイル名〕

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

 pdlogadpf -d spd -s サーバ名 -g ファイルグループ名
 
      -a A系の物理ファイル名 〔-b B系の物理ファイル名〕

(4) オプション

(a) -d spd

シンクポイントダンプファイルに物理ファイルを割り当てます。

(b) -s サーバ名 〜<識別子>((1〜8))

ファイルグループに対応するサーバの名称を指定します。

(c) -g ファイルグループ名 〜<識別子>((1〜8))

物理ファイルを割り当てるファイルグループの名称を指定します。シングルサーバ定義,フロントエンドサーバ定義,バックエンドサーバ定義,又はディクショナリサーバ定義で指定したファイルグループ名を指定してください。

(d) -a A系の物理ファイル名 〜<パス名>((167文字以内))

ファイルグループに割り当てるA系の物理ファイル名を,絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,HiRDBファイルシステム領域名¥HiRDBファイル名で指定してください。

(e) -b B系の物理ファイル名 〜<パス名>((167文字以内))

ファイルグループに割り当てるB系の物理ファイル名を,絶対パス名で指定します。物理ファイル名は,HiRDBファイルシステム領域名¥HiRDBファイル名で指定してください。

このオプションは,シンクポイントダンプファイルを二重化している場合に必ず指定してください。二重化していない場合に指定したときはエラーとなります。

シンクポイントダンプファイルを二重化している場合,-a,及び-bオプションを指定し,片方の系でファイルの割り当てが失敗したときは,コマンドエラーとなります。

(5) 規則

  1. pdlogadpfコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. pdlogadpfコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

(6) 注意事項

  1. 既に物理ファイルを割り当てているファイルグループに対して,pdlogadpfコマンドを実行するとエラーになります。

  2. pdlogadpfコマンドの結果は,コマンド実行時のリターンコード,エラーメッセージの有無,又はメッセージログから確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,4の場合は異常終了,8の場合は異常終了(オプション指定不正,rsh失敗など)です。

(7) 使用例

システム定義で指定したファイルグループに物理ファイルを割り当てます。

【HiRDB/シングルサーバの場合】
 pdlogadpf -d spd   ..........................1
           -g spdfgf15   .....................2
           -a c:\sysarea\rdsys011\spdf15   ...3
[説明]
  1. ログ関係のファイルの種別 spd(シンクポイントダンプファイル)

  2. ファイルグループ名 spdfgf15

  3. 物理ファイル名 c:¥sysarea¥rdsys011¥spdf15

【HiRDB/パラレルサーバの場合】
 pdlogadpf -d spd   ..........................1
           -s bes1   .........................2
           -g spdfgf15   .....................3
           -a c:\sysarea\rdsys011\spdf15   ...4
[説明]
  1. ログ関係のファイルの種別 spd(シンクポイントダンプファイル)

  2. ファイルグループに対応するサーバの名称 bes1

  3. ファイルグループ名 spdfgf15

  4. 物理ファイル名 c:¥sysarea¥rdsys011¥spdf15