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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.42.1 pdjarsyncの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

JARファイルの操作をします。

JARファイルの操作には,次のものがあります。

このコマンドは,Javaストアドプロシジャ又はJavaストアドファンクションを使用するときに使うコマンドです。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

 pdjarsync 〔{-I|-R|-D|-L}〕
 
           〔-u 認可識別子〔,認可識別子〕…〕
 
           〔-f JARファイル名〕

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

 pdjarsync 〔{-S|-I|-R|-D|-L}〕
 
           〔-x ホスト名〔,ホスト名〕…〕
 
           〔-u 認可識別子〔,認可識別子〕…〕
 
           〔-f JARファイル名〕

(4) オプション

(a) {-S|-I|-R|-D|-L

JARファイルの操作種別を指定します。

-S

HiRDB/パラレルサーバの場合に,JARファイルのホスト間の再登録をします。

-xオプションで指定したホストにあるJARファイルを,HiRDB環境下のサーバマシンに再登録します。-xオプションを省略した場合,ディクショナリサーバがあるサーバマシンのJARファイルを,HiRDB環境下のサーバマシンに再登録します。

HiRDBサーバの構成を変更した場合(例えば,サーバマシンを増やしたとき),系切り替えをした場合など,-Sオプションを指定してください。

-I

指定したJARファイルを登録します。

このオプションを指定した場合,-u,-fオプションを必ず指定してください。

指定したJARファイルが既に登録されている場合,エラーとなります。

-R

指定したJARファイルを再登録します。

指定したJARファイルが既に登録されている場合には,登録されているJARファイルに上書きします。

このオプションを指定した場合,-u,-fオプションを必ず指定してください。

-D

指定したJARファイルを削除します。

このオプションを指定した場合,-u,-fオプションを必ず指定してください。

指定したJARファイルがHiRDBに登録されていない場合,エラーとなります。

pdjarsyncコマンドが異常終了した場合,書き込み中のJARファイルが残ることがあります。この場合,-Dオプションを指定して,残ったJARファイルを削除してください。

-L

登録されているJARファイルの一覧を表示します。

JARファイルの操作種別と他オプションとの関係を次の表に示します。

表2‒11 JARファイルの操作種別と他オプションとの関係

JARファイルの操作種別

他オプション

-x

-u

-f

-S

-I

-R

-D

-L

(凡例)

◎:必ず指定してください。

○:任意に指定できます。

注※

-xオプションを指定する場合は,ホスト名を一つだけ指定してください。

(b) -x ホスト名〔,ホスト名〕…

-Sオプションを指定した場合,再登録の起点となるホスト名を一つだけ指定します。省略した場合は,ディクショナリサーバのホストが仮定されます。

-Sオプション以外を指定した場合,操作するホスト名を指定します。省略した場合は,HiRDB環境下のすべてのホストが仮定されます。

(c) -u 認可識別子〔,認可識別子〕…

JARファイルの操作をする,ユーザの認可識別子を指定します。なお,英大文字と英小文字は同一文字として扱われます。

-I,-R,及び-Dオプションを指定した場合は,このオプションを必ず指定してください。

認可識別子には,'MASTER'及び'HiRDB'は指定できません。

(d) -f JARファイル名

操作をするJARファイルの名称を指定します。なお,英大文字と英小文字は同一文字として扱われます。

-I,-R,及び-Dオプションを指定した場合は,このオプションを必ず指定してください。

-S,-Lオプション指定時にこのオプションを省略した場合は,登録されているすべてのJARファイルが仮定されます。

JARファイルは,システム定義のpd_java_archive_directoryオペランドで指定したディレクトリに格納されます。

(5) 規則

  1. pdjarsyncコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。

  2. pdjarsyncコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. pdjarsyncコマンドは,複数同時に実行しないでください。

(6) 注意事項

  1. SQLのINSTALL JAR,REPLACE JAR,又はREMOVE JARを実行した場合,内部的にpdjarsyncコマンドが実行されます。この場合,pdjarsyncコマンドは,シングルサーバ又はフロントエンドサーバから実行されます。

  2. pdjarsyncコマンドのリターンコードを次に示します。

    0:正常終了

    4:異常終了(登録,再登録の場合はJARファイルが登録済み,削除の場合はJARファイルが登録されていないことを示します)

    8:異常終了

(7) 出力形式

pdjarsyncコマンドのオプションに-Lを指定,又はオプションを省略した場合に,次の情報が出力されます。

 HOSTNAME(aabbcc)  DATE        TIME       SIZE    OWNER   FILE
 dd...d            eeee/ff/gg  hh:ii:jj   kk...k  ll...l  mm...m
    :                :            :         :       :       :

[説明]

aabbcc:

pdjarsyncコマンドを実行した時刻

dd...d:

ホスト名

eeee/ff/gg:

JARファイルの日付

hh:ii:jj:

JARファイルの時刻

kk...k:

JARファイルの大きさ(単位:バイト)

ll...l:

JARファイルの所有者名

mm...m:

JARファイルの名称

注※

SQL文(INSTALL JAR,REPLACE JAR),又はJDBCのメソッドでJARファイルの登録又は再登録をした場合,SQL文又はJDBCのメソッドを実行した日付及び時刻となります。

pdjarsyncコマンドでJARファイルの登録又は再登録をした場合,登録又は再登録したJARファイルの日付及び時刻となります。