2.39.1 pdfzeroinitの形式と規則
(1) 機能
HiRDBファイルシステム領域内の使用済み領域を初期化します。
なお,pdfzeroinitコマンドは,HDP機能を使用してHiRDBファイルシステム領域を仮想化しているときに使います。
HDP機能を使用したHiRDBファイルシステム領域の仮想化については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
(2) 実行者
HiRDB管理者が実行できます。
(3) 形式
pdfzeroinit HiRDBファイルシステム領域名
(4) コマンド引数
(a) HiRDBファイルシステム領域名 〜<パス名>((1〜165バイト))
使用済み領域を初期化するHiRDBファイルシステム領域名を指定してださい。
(5) 規則
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pdfzeroinitコマンドは,HiRDBの稼働に関係なく実行できます。
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pdfzeroinitコマンドは,HiRDBファイルシステム領域があるサーバマシンごとに実行してください。共用RDエリアとして使用しているHiRDBファイルシステム領域に対して実行する場合,更新できるバックエンドサーバがあるサーバマシンから実行してください。
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指定したHiRDBファイルシステム領域内にHiRDBファイルがない場合に実行できます。HiRDBファイルがある場合は,警告終了します。
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pdfzeroinitコマンドで初期化する範囲は,HiRDBファイルシステム領域の管理領域の終端から現時点でのユーザ最大使用量までの範囲です。
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指定したHiRDBファイルシステム領域内にある使用済み領域を初期化した場合,現時点でのユーザ最大使用量,現時点でのユーザ最大使用ファイル数,及び現時点でのユーザ最大使用増分回数は0になります。
(6) 注意事項
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pdfzeroinitコマンドは初期化するサイズによって,書き込み処理に時間が掛かります。なお,業務でアクセス中のHiRDBファイルシステム領域に対しては,pdfzeroinitコマンドを実行しないでください。業務に影響を与えることがあります。
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HiRDBファイルシステム領域の種別がWORKのHiRDBファイルシステム領域に対してpdfzeroinitコマンドを実行する場合は,HiRDBが停止した状態で実行してください。HiRDB稼働中に実行すると,作業表用ファイルを必要とするSQL及びユティリティに影響を与えることがあります。
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初期化対象の領域に対して,pdfstatfs -cコマンドを実行しないでください。pdfzeroinitコマンドで使用済みの領域を初期化できなくなります。