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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.14.1 pdcat【-d省略】の形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

メッセージログファイル中のメッセージの内容を表示します。

(2) 実行者

権限がないユーザでも実行できます。

(3) 形式

(a) HiRDB/シングルサーバの場合

 pdcat 〔-{a|b|ab}〕 〔-c 重要度コード〔,重要度コード〕…〕
 
    〔-y yyyymmdd〕 〔-t hhmmss〕 〔-T hhmmss〕 〔-n レコード数〕
 
    〔ファイル名〕

(b) HiRDB/パラレルサーバの場合

 pdcat 〔-{a|b|ab}〕 〔-c 重要度コード〔,重要度コード〕…〕
 
    〔{-x ホスト名|-u ユニット識別子}〕 〔-y yyyymmdd〕
 
    〔-t hhmmss〕 〔-T hhmmss〕 〔-n レコード数〕
 
    〔ファイル名〕

(4) オプション

(a) -{a|b|ab

-a

メッセージID及びテキスト以外の情報を表示します。

-b

メッセージID及びテキストを表示します。

-ab

メッセージのすべての情報を表示します。

(b) -c 重要度コード

重要度コードでメッセージを選択する場合,その重要度コードを指定します。省略した場合,すべてのメッセージを表示します。

重要度コードについては,マニュアル「HiRDB Version 9 メッセージ」を参照してください。

(c) {-x ホスト名|-u ユニット識別子}

ホストごと又はユニットごとにメッセージを表示する場合,そのホストのホスト名又はそのユニットのユニット識別子を指定します。省略した場合,すべてのホスト又はすべてのユニットのメッセージログを出力します。

-x ホスト名 〜<識別子>((1〜32))

ホストごとにメッセージを表示する場合,そのホストのホスト名を指定します。pdunitオペランドの-xオプションにホスト名を指定している場合は,そのホスト名を指定します。pdunitオペランドの-xオプションを省略している場合は,標準ホスト名を指定してください。このオプションを省略した場合は,すべてのホストのメッセージログを出力します。

なお,影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,サーバに関するメッセージを出力するためには,サーバが実行系となっているホストのホスト名を指定する必要があります。系切り替えをしたサーバに関するメッセージは,サーバが実行系となっているホストのメッセージログに出力されるためです。

-u ユニット識別子 〜<識別子>((4文字))

ユニットごとにメッセージを表示する場合,そのユニットのユニット識別子を指定します。影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,サーバに関するメッセージを出力するためには,サーバが実行系となっているユニットのユニット識別子を指定する必要があります。系切り替えをしたサーバに関するメッセージは,サーバが実行系となっているユニットのメッセージログに出力されるためです。

(d) -y yyyymmdd

メッセージログの発生日付でメッセージを選択する場合,表示を開始するメッセージログの発生日付を,年月日で指定します。年は4けたの西暦で,月と日は2けたで指定します。省略した場合,すべてのメッセージログを表示します。

(e) -t hhmmss

メッセージログの発生時刻でメッセージを選択する場合,表示を開始するメッセージログの発生時刻を,時分秒で指定します。省略した場合,すべてのメッセージログを表示します。

(f) -T hhmmss

メッセージログの発生時刻でメッセージを選択する場合,表示を終了するメッセージログの発生時刻を,時分秒で指定します。省略した場合,すべてのメッセージログを表示します。

(g) -n レコード数 〜<符号なし整数>((1〜32767))

表示するメッセージの数を限定したい場合,表示するメッセージログのレコード数を指定します。省略した場合,すべての情報を表示します。

(5) コマンド引数

(a) ファイル名 〜<パス名>

表示するメッセージログファイルの名称を指定します。メッセージログファイルを複写したファイルも指定できます。

省略した場合,次のメッセージログファイルの作成日付の古い順にマージして表示します。

  • %PDDIR%\spool\pdlog1

  • %PDDIR%\spool\pdlog2

(6) 規則

  1. pdcatコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. pdcatコマンドは,任意のサーバマシンから実行できます。

  3. HiRDB/パラレルサーバで,8文字以上の名称のホストがある場合,-uオプションを指定してユニットごとに情報を出力してください。

(7) 注意事項

  1. HiRDB/パラレルサーバの場合,システム定義のpd_mlg_msg_log_unitオペランドの指定値によって,メッセージログファイルの格納場所が次のようになります。

    • pd_mlg_msg_log_unit=managerの場合

      システムマネジャがあるユニット

    • pd_mlg_msg_log_unit=localの場合

      すべてのユニット

  2. pdcatコマンドを実行した場合,pd_mlg_msg_log_unit=localを指定しているときは,該当ユニットのメッセージログファイルの内容を表示します。pd_mlg_msg_log_unit=managerを指定している場合,又はpd_mlg_msg_log_unitオペランドを省略している場合,システムマネジャがあるユニットでは該当ユニットのメッセージログファイルの内容を表示し,それ以外のユニットでは何も表示されません。

  3. 8文字以上の名称のホストがある場合,-xオプションに8文字以上のホスト名を指定すると,ホスト名の先頭8文字が同じホストの情報をすべて出力します。

(8) 出力形式

 aa...a bb...b cc...c dddd ee...e ff...f gg...g hhhh ii...i
 jjj kk...k ll...l
[説明]

項目ごとに1文字以上の半角空白を空けて表示します。

aa...a

メッセージ通番(10進数7けた以内)

bb...b

プロセスID(99999以下の場合,10進数5けた以内で右詰め表示,100000以上の場合は,10進数10けた以内で左詰め表示)

100000以上の場合,プロセス内メッセージ通番以降の項目の表示位置は右にシフトします。

cc...c

プロセス内メッセージ通番(10進数7けた以内)

dddd

HiRDB識別子(4文字)

ee...e

年月日(年//日の形式)(10進数10けた)

ff...f

時分秒(時:分:秒の形式)(10進数8けた)

gg...g

要求元ホスト名(先頭8文字)

影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,サーバが実行系となっているホストのホスト名となります。

hhhh

ユニット識別子(4文字)

影響分散スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,サーバが実行系となっているユニットのユニット識別子となります。

ii...i

メッセージ出力要求元サーバ名(8文字以内)

jjj

システムが使用する内部情報(3文字)

kk...k

メッセージID(10進数11けた以内)

ll...l

メッセージテキスト(223文字以内)

<出力例>

プロセスIDが100000以上の表示を含む場合

       12 38095       1 PRDB 2014/04/07 17:18:46 HOST0001 UNT0 _rdm     
rdm KFPS05220-I HiRDB system termination process started. mode = NORMAL 
 … プロセスIDが99999以下
       13 108221       0 PRDB 2014/04/07 17:18:47 HOST0001 UNT0 _pdustop
 adm KFPS01840-I Now terminating HiRDB unit UNT0                        
 … プロセスIDが100000以上
       14  8101       0 PRDB 2014/04/07 17:18:47 HOST0001 UNT0 _trn     
trn KFPS00958-I Unit terminating; stops receiving new transactions      
 … プロセスIDが99999以下