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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 コマンドリファレンス(Windows(R)用)


2.1.1 pdacunlckの形式と規則

〈この項の構成〉

(1) 機能

設定したアカウントロック期間を経過していない認可識別子,又は無期限の連続認証失敗アカウントロック状態となっている認可識別子の,連続認証失敗アカウントロック状態を解除します。

pdacunlckコマンドを実行すると,ディクショナリ表SQL_USERSの連続認証失敗アカウントロック日時がナル値でない認可識別子の,連続認証失敗アカウントロック日時,及び連続認証失敗回数をナル値に設定します。

(2) 実行者

HiRDB管理者が実行できます。

(3) 形式

 pdacunlck {認可識別子〔,認可識別子〕…|ALL}
       〔-W 実行監視時間〕

(4) コマンド引数

(a) 認可識別子〔,認可識別子〕…

連続認証失敗アカウントロック状態を解除する認可識別子を指定します。認可識別子は,最大128個指定できます。

(b) ALL

連続認証失敗アカウントロック状態となっているすべての認可識別子を解除する場合に指定します。

ALLを指定してpdacunlckコマンドを実行した場合,ユーザ権限情報用バッファにCONNECT権限の情報がなく,かつ連続認証失敗アカウントロック日時がナル値でないユーザは,コマンド実行中はHiRDBに接続できません。

(c) -W 実行監視時間 〜<符号なし整数>((0〜3600))

pdacunlckコマンドの実行時間を監視する場合に,その監視時間を分単位で指定します。このオプションに指定する値の目安や動作については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム定義」のシステム共通定義pd_cmd_exec_timeオペランドの説明を参照してください。

なお,このオプションに0を指定した場合は,監視を行いません。

また,このオプションを省略した場合は,システム共通定義のpd_cmd_exec_timeオペランドの指定値に従います。

(5) 規則

  1. pdacunlckコマンドは,HiRDBが稼働中のときだけ実行できます。

  2. pdacunlckコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。

  3. データディクショナリ用RDエリアが閉塞している場合,pdacunlckコマンドは実行できません。

(6) 注意事項

  1. 認可識別子を指定した場合,ディクショナリ表SQL_USERSの行ごとに排他モードで排他を掛けます。また,ALLを指定した場合,連続認証失敗アカウントロック日時がナル値でないユーザに対して,ディクショナリ表SQL_USERSの行ごとに排他モードで排他を掛けます。

  2. pdacunlckコマンド実行時のリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。

  3. 認可識別子を「\""」と「"\"」で囲んだ場合は,英大文字と英小文字が区別されます。「\""」と「"\"」で囲まない場合は,すべて英大文字として扱われます。