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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム定義(Windows(R)用)


9.2.23 インメモリデータ処理に関するオペランド

インメモリデータ処理については,マニュアル「HiRDB Version 9 バッチ高速化機能」を参照してください。

◆ pd_max_resident_rdarea_no = インメモリRDエリアの最大数

〜<符号なし整数>((0〜8388592))《0》

インメモリRDエリアの最大数を指定します。このオペランドの指定値を超えた数のRDエリアをインメモリ化できません。

《前提条件》

このオペランドを指定する場合はHiRDB Acceleratorが必要になります。

《指定値の目安》
  • インメモリデータ処理を行う場合は,このオペランドに1以上を指定してください。0を指定すると,インメモリデータ処理を実行できません。

  • HiRDB/パラレルサーバの場合,このオペランドの指定値は1バックエンドサーバ当たりの最大数になります。

《注意事項》
  • このオペランドには,必要以上に大きな値を指定しないでください。このオペランドの指定値を大きくすると,HiRDBが使用する共用メモリが増加します。これによって,共用メモリが不足しHiRDBを開始できないことがあります。

  • ページ固定に対応しているWindowsで,このオペランドに1以上を指定した場合の注意事項を次に示します。

    ・インメモリデータバッファが使用する共用メモリを実メモリ上に固定(pdmemdb -k stay -p fixed指定)する場合,pdntenvコマンドを使用して共用メモリをページングファイルに割り当てる必要があります。pdntenvコマンドについては,マニュアル「HiRDB Version 9 コマンドリファレンス」を参照してください。

    ・インメモリデータバッファが使用する共用メモリを実メモリ上に固定(pdmemdb -k stay -p fixed指定)する場合,共用メモリはWindowsのLarge Pageでのページサイズに切り上げて取得するため,メモリ所要量を見積もるときは注意してください。WindowsのLarge Pageのページサイズについては,pdntenv -osコマンドで確認してください。なお,インメモリデータ処理で必要な共用メモリの見積もり式については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「HiRDBのメモリ所要量」を参照してください。

    ・SHMMAXオペランドにWindowsのLarge Pageのページサイズに切り上げた値を指定してください。

《各見積もり式への影響》

pd_max_resident_rdarea_noオペランドの指定値を変更すると,次の見積もり式に影響があります。

マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」:

  • 「HiRDB/シングルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「メモリ所要量の計算式」

  • 「HiRDB/パラレルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「メモリ所要量の計算式」

  • 「シングルサーバが使用する共用メモリの計算式」の「計算式7」

  • 「バックエンドサーバが使用する共用メモリの計算式」の「計算式7」

◆ pd_max_resident_rdarea_shm_no = インメモリデータバッファが使用する共用メモリセグメントの最大数

〜<符号なし整数>((1〜2147450879))《pd_max_resident_rdarea_noの値×1.5》

インメモリデータバッファが使用する共用メモリセグメントの最大数を指定します。このオペランドの指定値を超えた数の共用メモリセグメントを使用することはできません。

《前提条件》
  • このオペランドを指定する場合はHiRDB Acceleratorが必要になります。

  • pd_max_resident_rdarea_noオペランドが指定されている必要があります。

《指定値の目安》
  • インメモリデータ処理を行う場合はこのオペランドの指定を検討してください。マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」の「インメモリデータバッファが使用する共用メモリセグメント数」を参照してから,このオペランドの指定値を決定してください。

  • HiRDB/パラレルサーバの場合,このオペランドの指定値は1バックエンドサーバ当たりの最大数になります。

《注意事項》
  • このオペランドには,必要以上に大きな値を指定しないでください。このオペランドの指定値を大きくすると,HiRDBが使用する共用メモリが増加します。これによって,共用メモリが不足しHiRDBを開始できないことがあります。

  • このオペランドに指定するのはあくまでHiRDBが管理する上限値です。OSが管理する上限値とは異なります。例えば,このオペランドに200を指定しても,OSの上限値が100の場合,確保できる共用メモリセグメントの最大数は100になります。

《各見積もり式への影響》

pd_max_resident_rdarea_shm_noオペランドの指定値を変更すると,次の見積もり式に影響があります。

マニュアル「HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド」:

  • 「HiRDB/シングルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「メモリ所要量の計算式」

  • 「HiRDB/シングルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「ユニットコントローラが使用する共用メモリの計算式」

  • 「HiRDB/パラレルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「メモリ所要量の計算式」

  • 「HiRDB/パラレルサーバのメモリ所要量の見積もり」の「ユニットコントローラが使用する共用メモリの計算式」

  • 「シングルサーバが使用する共用メモリの計算式」の「計算式7」

  • 「バックエンドサーバが使用する共用メモリの計算式」の「計算式7」

  • 「リソース数に関連する環境変数の見積もり」の「HiRDB/シングルサーバの場合」

  • 「リソース数に関連する環境変数の見積もり」の「HiRDB/パラレルサーバの場合」