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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム定義(Windows(R)用)


1.1.2 HiRDBシステム定義の作成方法

HiRDB管理者は次に示すどれかの方法でHiRDBシステム定義を作成してください。

作成したHiRDBシステム定義は次の表に示すファイルに格納してください。なお,次の表に示すファイルを総称してHiRDBシステム定義ファイルといいます。

表1‒2 HiRDBシステム定義を格納するファイル(HiRDB/シングルサーバの場合)

定義の種類

格納ファイル名

システム共通定義

%PDDIR%\conf\pdsys

ユニット制御情報定義

%PDDIR%\conf\pdutsys

サーバ共通定義※1

%PDDIR%\conf\pdsvrc

シングルサーバ定義

%PDDIR%\conf\サーバ名※2

UAP環境定義

%PDDIR%\conf\pduapenv\任意の名称※3

SQL予約語定義

%PDDIR%\conf\pdrsvwd\任意の名称※3

注※1

バッチファイルでHiRDBシステム定義を作成した場合は,サーバ共通定義は作成されません。サーバ共通定義が必要ならば,HiRDB管理者がメモ帳などで作成してください。

注※2

システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションで指定するサーバ名と同じにしてください。

簡易セットアップツール又はバッチファイルでHiRDBシステム定義を作成した場合は,ファイル名はsds01となります。

注※3
  • ファイル名称は先頭がアルファベットの英数字列(最大8文字)にしてください。大文字と小文字は同じ文字とします。例えば,Aとaは同じとします。ファイル名ABCとabcは同じファイル名となります。

  • UAP環境定義又はSQL予約語定義を使用するユーザに対して,それぞれのファイルが格納されているディレクトリの読み込み権限(r)と実行権限(x)を与えてください。また,ファイルには読み込み権限(r)を与えてください。

    注意事項

    HiRDBシステム定義ファイルのパーミッションは,ファイルの所有者(HiRDB管理者)にだけ,読み込み権限及び書き込み権限を持たせるように設定,維持するようにしてください。

〈この項の構成〉

(1) 簡易セットアップツールで作成する場合

簡易セットアップツールでHiRDBの環境設定をする場合は,簡易セットアップツールでHiRDBシステム定義を作成します。簡易セットアップツールで指定した情報を基にして,自動的にHiRDBシステム定義が作成され,表「HiRDBシステム定義を格納するファイル(HiRDB/シングルサーバの場合)」に示すファイルに格納されます。HiRDB管理者は,必要に応じて簡易セットアップツールで定義内容(オペランドの指定値)を変更してください。なお,UAP環境定義及びSQL予約語定義は簡易セットアップツールでは作成できません。

(2) バッチファイルSPsetup.batで作成する場合

バッチファイルでHiRDBの環境設定をする場合は,HiRDBが自動的にHiRDBシステム定義を作成します(表「HiRDBシステム定義を格納するファイル(HiRDB/シングルサーバの場合)」に示すファイルに格納されます)。HiRDB管理者は,必要に応じてメモ帳などのテキストエディタで定義内容(オペランドの指定値)を変更してください。

なお,UAP環境定義及びSQL予約語定義はバッチファイルで作成できません。

(3) メモ帳などで作成する場合

コマンドでHiRDBの環境設定をする場合は,メモ帳などでHiRDBシステム定義を作成します。HiRDBの実行環境に合わせて,HiRDBシステム定義の各オペランドを指定してください。

なお,HiRDBシステム定義を作成した後に,pdconfchkコマンドでHiRDBシステム定義のオペランドの整合性をチェックしてください。チェック対象となるオペランドについては,「pdconfchkコマンドでチェックできるオペランド」を参照してください。