付録D.1 バッチファイルによる環境設定の概要
ここでは,バッチファイルによる環境設定の方法について説明します。
- この章を読むときの注意
-
バッチファイルによる環境設定は,HiRDB/シングルサーバのときだけ使えます。そのため,この章での説明は「HiRDB/シングルサーバをデフォルトのインストールディレクトリ(C:\win32app\hitachi\hirdb_s)にインストールした」と仮定して説明しています。
HiRDB/パラレルサーバの環境設定については,%PDDIR%\HiRDEF\readme.txtを参照してください。
バッチファイルによる環境設定の手順を次の図に示します。
(1) バッチファイル(SPsetup.bat)の内容
HiRDBでは,HiRDBの環境設定を自動的に実行するバッチファイルSPsetup.bat(C:\win32app\hitachi\hirdb_s\sample\SPsetup.bat)を提供しています。SPsetup.batを実行すると,次に示す作業を自動的に実行します。
-
HiRDBシステム定義ファイルの作成
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HiRDBファイルシステム領域の作成
-
システムファイルの作成
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RDエリアの作成
このSPsetup.batは次の表に示すファイルを使用して環境を自動生成します。これらのファイルをサンプルコンフィグレーションといいます。次の表に示すファイルの内容をカスタマイズすれば,業務に合わせたシステムを構築できます。これらのファイルは,C:\win32app\hitachi\hirdb_s\confディレクトリ下にあります。
ファイル名 |
説 明 |
---|---|
pdsys pdutsys sds01 |
HiRDBシステム定義ファイル
|
fmkfile.bat |
次に示すHiRDBファイルシステム領域を作成するバッチファイル
|
fmkfs.bat |
次に示すHiRDBファイルシステム領域を作成するバッチファイル
|
sysfint.bat |
システムファイルを作成するバッチファイル |
initdb.bat |
RDエリアを作成するバッチファイルです。データベース初期設定ユティリティ(pdinit)を実行するバッチファイル |
mkinit |
データベース初期設定ユティリティ(pdinit)の制御文を格納しているバッチファイル |
(2) 構築されるシステムの構成
SPsetup.batを実行して作成されるシステムの構成例を次の図に示します。ここで示すのは,バッチファイルをカスタマイズしない場合に作成されるシステム構成です。
(3) 作成されるHiRDBファイルシステム領域及びファイル
SPsetup.batを実行して作成されるHiRDBファイルシステム領域とファイルを次の表に示します。ここで示すのは,バッチファイルをカスタマイズしない場合に作成されるHiRDBファイルシステム領域とファイルです。
HiRDBファイルシステム領域の種類 |
HiRDBファイルシステム領域のサイズ(単位:メガバイト) |
HiRDBファイルシステム領域名 |
---|---|---|
システムファイル用 |
小規模→74 中規模→148 大規模→296 |
rdsys011※1 rdsys012※1 rdsys013※1 rdsys014※1 rdsys015※1 rdsys016※1 |
RDエリア用(システム用RDエリア) |
小規模→20 中規模→40 大規模→80 |
rdsys02※2 |
作業表用ファイル用 |
− |
rdsys03※2 |
RDエリア用(ユーザ用RDエリア) |
小規模→40 中規模→80 大規模→160 |
rdsys04※2 |
RDエリア用(ユーザLOB用RDエリア) |
40 |
rdsys05※2 |
- 注※1
-
SPsetup.bat実行時に表示されるセットアップ内容の確認画面の[HiRDBシステムファイル領域用ディレクトリ]で指定したディレクトリ下に作成されます。省略値は%PDDIR%\areaになります。
- 注※2
-
SPsetup.bat実行時に表示されるセットアップ内容の確認画面の[HiRDB RDエリア領域用ディレクトリ]で指定したディレクトリ下に作成されます。省略値は%PDDIR%\areaディレクトリになります。
ファイルの種類 |
ファイル名 |
備考 |
|
---|---|---|---|
HiRDBシステム定義ファイル |
システム共通定義ファイル |
%PDDIR%\conf\pdsys |
ディレクトリはインストール時に作成されます。 |
ユニット制御情報定義ファイル |
%PDDIR%\conf\pdutsys |
||
シングルサーバ定義ファイル |
%PDDIR%\conf\sds01 |
||
システムファイル |
システムログファイル |
rdsys011\log1※1 rdsys012\log2※1 rdsys013\log3※1 rdsys014\log4※1 rdsys015\log5※1 rdsys016\log6※1 |
6グループ |
シンクポイントダンプファイル |
rdsys014\spd1※1 rdsys015\spd2※1 rdsys016\spd3※1 |
3グループ |
|
ユニット用ステータスファイル |
rdsys011\utsts1a※1 rdsys012\utsts1b※1 rdsys013\utsts2a※1 rdsys014\utsts2b※1 rdsys015\utsts3a※1 rdsys016\utsts3b※1 |
ユニットごとに 二重化×3個 |
|
サーバ用ステータスファイル |
rdsys011\sts1a※1 rdsys012\sts1b※1 rdsys013\sts2a※1 rdsys014\sts2b※1 rdsys015\sts3a※1 rdsys016\sts3b※1 |
サーバごとに 二重化×3個 |
|
システム用RDエリア |
マスタディレクトリ用RDエリア |
rdsys02\rdmast※2 |
RDエリア名はRDMAST |
データディレクトリ用RDエリア |
rdsys02\rddirt※2 |
RDエリア名はRDDIRT |
|
データディクショナリ用RDエリア |
rdsys02\rddict※2 |
RDエリア名はRDDICT |
|
データディクショナリLOB用RDエリア(ソース格納用) |
rdsys02\rtn_src※2 |
RDエリア名は DIC_RTN_SRC |
|
データディクショナリLOB用RDエリア(オブジェクト格納用) |
rdsys02\rtn_obj※2 |
RDエリア名は DIC_RTN_OBJ |
|
作業表用ファイル |
rdsys03※2 |
− |
|
RPCトレースファイル |
%PDDIR%\spool\pdrpctr |
− |
|
ユーザ用RDエリア(データ格納用) |
rdsys04\rddata10※2 |
RDエリア名はRDDATA10 |
|
ユーザ用RDエリア(インデクス格納用) |
rdsys04\rdindx10※2 |
RDエリア名はRDINDX10 |
|
ユーザLOB用RDエリア |
rdsys05\rlob1※2 |
RDエリア名はRLOB1 |
|
rdsys05\rlob2※2 |
RDエリア名はRLOB2 |
- 注※1
-
SPsetup.bat実行時に表示されるセットアップ内容の確認画面の[HiRDBシステムファイル領域用ディレクトリ]で指定したディレクトリ下に作成されます。省略値は%PDDIR%\areaディレクトリになります。
- 注※2
-
SPsetup.bat実行時に表示されるセットアップ内容の確認画面の[HiRDB RDエリア領域用ディレクトリ]で指定したディレクトリ下に作成されます。省略値は%PDDIR%\areaディレクトリになります。