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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


20.2.1 見積もり式

見積もり式を次の表に示します。

計算結果が環境変数の省略値より大きい場合は,その環境変数に計算結果を設定してください。設定しないとHiRDBを開始できない,又はユティリティを実行できないなどの問題が発生します。

表20‒4 リソース数に関連する環境変数に設定する値(HiRDB/シングルサーバの場合)

種別

計算式

対応する環境変数

設定範囲

メッセージキュー識別子数(単位:個)

Max(50,16+a+30)

PDUXPLMSGMNI

50〜3,600,000※1,2

メッセージキューテーブル数(単位:個)

Max(80,b+i+c+j+d×2+f+1+↓pd_trn_rcvmsg_store_buflenオペランドの値÷72↓)※3

PDUXPLMSGTQL

80〜65,536※1,2

セマフォ識別子数(単位:個)

Max(64,↑c÷64↑+g+10)

PDUXPLSEMMAX

64〜2,147,483,647※1

共用メモリ使用数(単位:セグメント)

Max(4096,(4+h)×(e+50))

PDUXPLSHMMAX

4,096〜2,147,483,647※1

注※1

設定範囲より小さい値を設定した場合,HiRDBが最小値に切り上げます。

注※2

設定範囲より大きい値を設定した場合,HiRDBが最大値に切り下げます。

注※3

c+j+d×2+fの合計値が3,610以下の場合は,メッセージキューテーブル数に対応する環境変数の設定は必要ありません。

a:pd_max_ard_processオペランドが1以上の場合は1,pd_max_ard_processオペランドが0の場合は0となります。

b:pd_max_usersオペランドの値

c:pdbufferオペランドの定義数

d:pd_spd_syncpoint_skip_limitオペランドに0以外の値を指定している場合は,pd_spd_syncpoint_skip_limitオペランドの指定値で見積もります。pd_spd_syncpoint_skip_limitオペランドに0を指定,又はオペランドを省略している場合は,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「UAPの状態監視(シンクポイントダンプ有効化のスキップ回数監視機能)」の「全システムログファイルの容量から計算する方法」を参照して計算してください。

e:pd_max_server_processオペランドの値

f:pdbuffer -m指定値の合計

g:pd_dbbuff_modifyオペランドの値がYの場合はpd_max_add_dbbuff_noオペランドの値,pd_dbbuff_modifyオペランドの値がNの場合は0

h:↑(グローバルバッファが使用する共用メモリの総量÷SHMMAXの値)↑

i:pd_utl_exec_modeオペランドが1の場合は,pd_max_usersオペランドの値となります。

pd_utl_exec_modeオペランドが0の場合は,次に示す値となります。

j:実行するpdload,pdrorg,pdrbal,ログレスUAPの最大同時実行数+1

注※

グローバルバッファが使用する共用メモリについては,「グローバルバッファが使用する共用メモリの計算式」を参照してください。