Hitachi

ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


15.1.5 グローバルバッファが使用する共用メモリの計算式

グローバルバッファが使用する共用メモリサイズは,pdbuffer文ごとに計算式1で求めます。pd_dbbuff_modifyオペランドにYを指定している場合は,計算式2を加算します。計算式1及び2で求めた値を合計した値が,グローバルバッファが使用する共用メモリの所要量です。

pd_shm_reuseオペランドにYを指定している場合は,グローバルバッファが使用する共用メモリ所要量を計算式3で見積もってください。

pd_dbbuff_attributeオペランドにfixedを指定している場合,実メモリ上にページ固定されるため,仮想メモリを構成する実メモリがそのサイズ分減少します。また,残り実メモリとスワップ領域で構成される仮想メモリからもそのサイズ分確保されます。

なお,pdbufferオペランドを省略した場合,HiRDBが共用メモリサイズを自動計算するので見積もりは必要ありません。

〈この項の構成〉

(1) グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリ上に固定しない場合

グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリ上に固定しない場合(pd_dbbuff_attributeオペランドにfreeを指定した場合)は,次の計算式を使用します。

計算式の種類

共用メモリの計算式(単位:キロバイト)

計算式1

●32ビットモードの場合

n

Σ{

i=1

  ↑{752+64+(296+64※1)×(Pi+4)

  +(124+80※2+96×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

  +Si×{Pi+4+(Ui×Mi×A)}

  }÷1024

●64ビットモードの場合

n

Σ{管理領域部+データ格納部}÷1024

i=1

  管理領域部:

   ↑{944+64+(480+112※1)×(Pi+4)

   +(176+96※2+136×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

  データ格納部:

   Si×{Pi+4+(Ui×Mi×A)}

計算式2

●32ビットモードの場合

{↑(↑(s×1024÷2)÷8↑+112)÷2048↑×2048×

 ↑a÷(s×1024)↑}÷1024

●64ビットモードの場合

{↑(↑(s×1024÷2)÷8↑+144)÷2048↑×2048×

 ↑a÷(s×1024)↑}÷1024

計算式3

↑(計算式1+計算式2※3

n

Σ{管理領域部}÷1024)÷(s×1024)↑×(s×1024)

i=1

  管理領域部:

  ●32ビットモードの場合

   ↑{752+64+(296+64※1)×(Pi+4)

   +(124+80※2+96×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

  ●64ビットモードの場合

   ↑{944+64+(480+112※1)×(Pi+4)

   +(176+96※2+136×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

n:グローバルバッファプール数

i:計算対象のグローバルバッファプール定義

P:グローバルバッファ面数

A:非同期READ機能を使用する場合は2,使用しない場合は1

M:一括入力最大ページ数

U:同時実行最大プリフェッチ数

S:グローバルバッファに割り当てたRDエリアの最大ページ長

s:SHMMAX指定値

a:計算式1の総計

注※1 LOB用グローバルバッファの場合に加算します。

注※2 pd_max_ard_processオペランドに1以上を指定した場合に加算します。

注※3 pd_dbbuff_modifyオペランドにYを指定した場合に加算します。

(2) グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリ上に固定する場合

グローバルバッファが使用する共用メモリを実メモリ上に固定する場合(pd_dbbuff_attributeオペランドにfixedを指定した場合)は,次の計算式を使用します。

計算式の種類

共用メモリの計算式(単位:キロバイト)

計算式1

●32ビットモードの場合

n

Σ{

i=1

  ↑{↑{752+64+(296+64※1)×(Pi+4)

  +(124+80※2+96×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

  +Si×{Pi+4+(Ui×Mi×A)}}÷p↑×p

  }÷1024

●64ビットモードの場合

n

Σ{↑{管理領域部+データ格納部}÷p↑×p}÷1024

i=1

  管理領域部:

   ↑{944+64+(480+112※1)×(Pi+4)

   +(176+96※2+136×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

  データ格納部:

   Si×{Pi+4+(Ui×Mi×A)}

計算式2

●32ビットモードの場合

{↑{↑(↑(s×1024÷2)÷8↑+112)÷2048↑×2048×

 ↑a÷(s×1024)↑}÷p↑×p}÷1024

●64ビットモードの場合

{↑{↑(↑(s×1024÷2)÷8↑+144)÷2048↑×2048×

 ↑a÷(s×1024)↑}÷p↑×p}÷1024

計算式3

↑(計算式1+計算式2※3

n

Σ{管理領域部}÷1024)÷(↑(s×1024÷p)↑×p)↑

i=1

×(↑(s×1024÷p)↑×p)

  管理領域部:

  ●32ビットモードの場合

   ↑{752+64+(296+64※1)×(Pi+4)

   +(124+80※2+96×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

  ●64ビットモードの場合

   ↑{944+64+(480+112※1)×(Pi+4)

   +(176+96※2+136×A×Mi)×Ui}÷4096↑×4096

n:グローバルバッファプール数

i:計算対象のグローバルバッファプール定義

P:グローバルバッファ面数

A:非同期READ機能を使用する場合は2,使用しない場合は1

M:一括入力最大ページ数

U:同時実行最大プリフェッチ数

S:グローバルバッファに割り当てたRDエリアの最大ページ長

p:WindowsのLarge Pageでのページサイズ

pdntenvコマンドで確認できます。

s:SHMMAX指定値

a:計算式1の総計

注※1 LOB用グローバルバッファの場合に加算します。

注※2 pd_max_ard_processオペランドに1以上を指定した場合に加算します。

注※3 pd_dbbuff_modifyオペランドにYを指定した場合に加算します。