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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


14.3.2 ページ内の未使用領域の比率の設定

表とインデクスを定義するときに,ページ内に割り当てる未使用領域の割合をページ内の未使用領域の比率といいます。未使用領域を設定しておくと,データベース作成ユティリティ(pdload)又はデータベース再編成ユティリティ(pdrorg)でデータを格納するとき,未使用領域にはデータは格納されません。

ただし,データベース作成ユティリティ(pdload)で-yオプション又はoption文を指定して実行し,新しいページが確保できなかった場合は,未使用領域にもデータが格納されます。

ページ内の未使用領域の概要を次の図に示します。

図14‒3 ページ内の未使用領域の概要

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) 設定の効果

(2) 適用基準

  1. クラスタキーを指定した表に行を追加する場合に設定します。

  2. FIX属性の表の場合,データが昇順になるようなときは,ページ内の未使用領域の比率を0にした方が,格納効率が良くなります。

  3. 行長が元の行よりも長くなるような更新をする場合に設定します。

  4. 行長が元の行長より長くなるのは,次に示す更新をしたときです。

    • ナル値から実データに更新したとき

    • データ型がVARCHAR,NVARCHAR,MVARCHAR,及びBINARYの列を長い値になるように更新したとき

(3) 設定方法

ページ内の未使用領域の比率は,定義系SQLのCREATE TABLECREATE INDEX,又はALTER TABLEPCTFREEオプションで指定します。

(4) 注意

設定した未使用領域に余裕がない場合は,行長を元の行長より長くなるような更新をしたときに,1行が複数ページにわたるため,入出力回数が増えます。

(5) ページ内の未使用領域の比率の求め方