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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


9.5.1 システム構築時の考慮点

〈この項の構成〉

(1) システム定義の設定

ユニット数又はサーバ数が多いシステムを構築する場合,HiRDBで使用するポートを固定して通信負荷を軽減する必要があります。そのため,次の表に示すシステム定義のオペランドを指定してください。

表9‒6 通信負荷を軽減するために指定する必要があるオペランド

項番

オペランド名

説明

1

pd_name_fixed_port_lookup=Y

このオペランドにYを指定して,自ユニットの共用メモリ情報を使って,ほかのユニットと通信をするようにしてください。また,併せて項番2のオペランドを指定してください。

2

  • pd_mlg_port又はpdunitの-mオプション

  • pd_alv_port又はpdunitの-aオプション

  • pd_trn_port又はpdunitの-tオプション

  • pd_scd_port又はpdunitの-sオプション

  • pd_name_port又はpdunitの-pオプション

3

pd_ipc_conn_nblock_time

HiRDBのサーバ間通信を行う際に,稼働していないサーバがあると,このオペランドに指定した時間まで次の処理を待ち合わせます。そのため,このオペランドの指定値が大き過ぎると,性能低下の原因になります。

ネットワークの負荷が高くないシステムの場合は,このオペランドに2(秒)を指定してください。

ネットワーク負荷の高いシステムの場合は,次に示すどちらかの処置をしてください。

  • ネットワーク環境に合わせて,このオペランドの指定値を決める

  • ネットワーク環境を見直して,ネットワーク環境の増強を検討する

4

pd_bes_connection_hold=Y

特にありません。

5

pd_bes_conn_hold_trn_interval

UAPの接続時間(SQLのCONNECTからDISCONNECTまでの間)が短い場合は,このオペランドに0を指定してください。

(凡例)−:該当しません。

(2) 高速接続機能の設定

高速接続機能を使用して通信負荷を軽減してください。高速接続機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 UAP開発ガイド」を参照してください。

(3) 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の設定

一つのHAグループに定義できるユニット数の上限は32です。そのため,ユニット数が33以上の場合は,HAグループを複数定義してください。影響分散スタンバイレス型系切り替え機能については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。