4.2.2 HiRDBシステム定義の作成(HiRDB/パラレルサーバの場合)
- 〈この項の構成〉
(1) システム共通定義の作成
システム共通定義にはHiRDBの構成及び共通情報を定義します。システム共通定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\pdsys
各サーバマシンに同じ内容のシステム共通定義を作成してください。
システム共通定義では,ユニット構成,サーバ構成,及びグローバルバッファの定義をします。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
(2) ユニット制御情報定義の作成
ユニット制御情報定義にはユニットの実行環境を定義します。ユニット制御情報定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\pdutsys
各サーバマシンにユニット制御情報定義を作成してください。
ユニット制御情報定義では,ユニット用ステータスファイルの定義をします。
なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
(3) サーバ共通定義の作成(任意)
サーバ共通定義には,(4)〜(6)で説明するサーバ定義のオペランドの省略値を定義します。必要に応じて各サーバマシンにサーバ共通定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\pdsvrc
次に示す場合にサーバ共通定義を作成すると便利です。
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1サーバマシンに定義するサーバ数が多い場合
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各サーバの定義内容に共通部分が多い場合
サーバ共通定義で指定した内容は,そのサーバマシンに定義したすべてのサーバに対して有効となります。各サーバの定義内容に共通部分が多い場合は,共通部分をサーバ共通定義で指定し,異なる部分を各サーバ定義で指定することをお勧めします。
また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
(4) フロントエンドサーバ定義の作成
フロントエンドサーバ定義にはフロントエンドサーバの実行環境を定義します。フロントエンドサーバ定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\サーバ名※
フロントエンドサーバを定義するサーバマシンに,フロントエンドサーバ定義を作成してください。
フロントエンドサーバ定義で指定する項目の例を次に示します。
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フロントエンドサーバ用のシステムログファイル
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フロントエンドサーバ用のシンクポイントダンプファイル
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フロントエンドサーバ用のステータスファイル
- 注※
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システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションに指定するサーバ名と同じにしてください。例えば,「pdstart -s f001」と指定した場合は,次に示すファイルに格納してください。
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%PDDIR%\conf\f001
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なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
(5) ディクショナリサーバ定義の作成
ディクショナリサーバ定義にはディクショナリサーバの実行環境を定義します。ディクショナリサーバ定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\サーバ名※
ディクショナリサーバを定義するサーバマシンに,ディクショナリサーバ定義を作成してください。
ディクショナリサーバ定義で指定する項目の例を次に示します。
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ディクショナリサーバ用のシステムログファイル
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ディクショナリサーバ用のシンクポイントダンプファイル
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ディクショナリサーバ用のステータスファイル
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作業表用ファイル
- 注※
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システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションに指定するサーバ名と同じにしてください。例えば,「pdstart -s dic」と指定した場合は,次に示すファイルに格納してください。
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%PDDIR%\conf\dic
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なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
(6) バックエンドサーバ定義の作成
バックエンドサーバ定義にはバックエンドサーバの実行環境を定義します。バックエンドサーバ定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\サーバ名※
バックエンドサーバを定義するサーバマシンに,バックエンドサーバ定義を作成してください。
バックエンドサーバ定義で指定する項目の例を次に示します。
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バックエンドサーバ用のシステムログファイル
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バックエンドサーバ用のシンクポイントダンプファイル
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バックエンドサーバ用のステータスファイル
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作業表用ファイル
- 注※
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システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションに指定するサーバ名と同じにしてください。例えば,「pdstart -s b001」と指定した場合は,次に示すファイルに格納してください。
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%PDDIR%\conf\b001
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なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
(7) UAP環境定義の作成(任意)
UAPの実行環境を定義します。必要に応じてUAP環境定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\pduapenv\任意の名称※
UAP環境定義はフロントエンドサーバがあるユニットに作成します。マルチフロントエンドサーバの場合は,UAP環境定義を適用したいフロントエンドサーバに定義してください。
なお,HiRDB管理者はUAP環境定義を使用するユーザに対して,%PDDIR%\conf\pduapenvディレクトリの読み込み権限(r)と実行権限(x)を与えてください。また,UAP環境定義ファイルには読み込み権限(r)を与えてください。
また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
UAP環境定義で指定する項目の例を次に示します。
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ローカルバッファを使用してアクセスするRDエリア又はインデクスがほかのユーザに使用されている場合のUAPの動作
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UAPが使用するローカルバッファ
- 注※
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ファイル名称は先頭がアルファベットの英数字列(最大8文字)にしてください。大文字と小文字は同じ文字とします。例えば,Aとaは同じとします。ファイル名ABCとabcは同じファイル名となります。
(8) SQL予約語定義の作成(任意)
SQL予約語削除機能を使用する場合,UAPごとに削除する予約語を定義します。必要に応じてSQL予約語定義を作成して次に示すファイルに格納します。
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%PDDIR%\conf\pdrsvwd\任意の名称※
SQL予約語定義はフロントエンドサーバがあるユニットに作成します。マルチフロントエンドサーバの場合は,UAP環境定義を適用したいフロントエンドサーバに定義してください。
なお,HiRDB管理者はSQL予約語定義を使用するユーザに対して,%PDDIR%\conf\pdrsvwdディレクトリの読み込み権限(r)と実行権限(x)を与えてください。また,SQL予約語削除ファイルには読み込み権限(r)を与えてください。
また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。
- 注※
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ファイル名称は先頭がアルファベットの英数字列(最大8文字)にしてください。大文字と小文字は同じ文字とします。例えば,Aとaは同じとします。ファイル名ABCとabcは同じファイル名となります。