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ノンストップデータベース HiRDB Version 9 システム導入・設計ガイド(Windows(R)用)


4.2.1 HiRDBシステム定義の作成(HiRDB/シングルサーバの場合)

〈この項の構成〉

(1) システム共通定義の作成

システム共通定義にはHiRDBの構成及び共通情報を定義します。システム共通定義を作成して次に示すファイルに格納します。

システム共通定義では,ユニット構成,サーバ構成,及びグローバルバッファの定義をします。

なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。

(2) ユニット制御情報定義の作成

ユニット制御情報定義にはユニットの実行環境を定義します。ユニット制御情報定義を作成して次に示すファイルに格納します。

ユニット制御情報定義ではユニット用ステータスファイルの定義をします。

なお,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。

(3) シングルサーバ定義の作成

シングルサーバ定義にはシングルサーバの実行環境を定義します。シングルサーバ定義を作成して次に示すファイルに格納します。

HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。

シングルサーバ定義で指定する項目の例を次に示します。

注※

システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションに指定するサーバ名と同じにしてください。「pdstart -s sds1」と指定した場合は,次に示すファイルに格納してください。

  • %PDDIR%\conf\sds1

(4) UAP環境定義の作成(任意)

UAPの実行環境を定義します。必要に応じてUAP環境定義を作成して次に示すファイルに格納します。

なお,HiRDB管理者はUAP環境定義を使用するユーザに対して,%PDDIR%\conf\pduapenvディレクトリの読み込み権限(r)と実行権限(x)を与えてください。また,UAP環境定義ファイルには読み込み権限(r)を与えてください。

また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。

UAP環境定義で指定する項目の例を次に示します。

注※

ファイル名称は先頭がアルファベットの英数字列(最大8文字)にしてください。大文字と小文字は同じ文字とします。例えば,Aとaは同じとします。ファイル名ABCとabcは同じファイル名となります。

(5) SQL予約語定義の作成(任意)

SQL予約語削除機能を使用する場合,UAPごとに削除する予約語を定義します。必要に応じてSQL予約語定義を作成して次に示すファイルに格納します。

なお,HiRDB管理者はSQL予約語定義を使用するユーザに対して,%PDDIR%\conf\pdrsvwdディレクトリの読み込み権限(r)と実行権限(x)を与えてください。また,SQL予約語削除ファイルには読み込み権限(r)を与えてください。

また,HiRDBのコマンドやユティリティは,この定義ファイルの内容に従って動作するため,HiRDBのコマンド,又はユティリティを実行するユーザ(OS上のユーザ)に対して,この定義ファイルに対する読み込み権限(r)を与えてください。

注※

ファイル名称は先頭がアルファベットの英数字列(最大8文字)にしてください。大文字と小文字は同じ文字とします。例えば,Aとaは同じとします。ファイル名ABCとabcは同じファイル名となります。

(6) HiRDBシステム定義ファイルの構成例

HiRDBシステム定義ファイルの構成例を次の図に示します。

図4‒2 HiRDBシステム定義ファイルの構成例(HiRDB/シングルサーバの場合)

[図データ]