2.3.4 HiRDBファイルシステム領域を作成する準備
- 〈この項の構成〉
(1) 事前準備
実行者 Administrator
次の作業を行います。
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ハードディスクを用意します。
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初期化したハードディスクにパーティションを設定します。
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NTFS領域上にHiRDBファイルシステム領域を作成する場合は,ディスクの初期化を行います。
これらの作業方法については,OSのマニュアルを参照してください。
(2) HiRDBファイルシステム領域の作成
実行者 HiRDB管理者
pdfmkfsコマンドを実行して,NTFS領域上にHiRDBファイルシステム領域を作成します。又は,ダイレクトディスクアクセス(raw I/O)を使用する場合,ディスクパーティション(論理ドライブ)上にHiRDBファイルシステム領域を作成します。
(3) HiRDBファイルシステム領域のアクセス権の設定
HiRDBファイルシステム領域のアクセス権は,ファイルセキュリティ強化機能を使用していない場合,すべてのユーザに対してすべての権限を与える「Everyoneフルコントロール」となります。このため,不特定多数のユーザが領域にアクセスできる状態になっています。
不特定多数のユーザからのアクセスを防止するには,ファイルセキュリティ強化機能を使用してください。詳細は,「ファイルセキュリティ強化機能」を参照してください。
(4) OS又はデバイスドライバの機能で,物理ボリューム及び論理ボリュームの入出力エラーを検知するまでの時間設定
実行者 Administrator
入出力処理が無応答状態になると,そのほかのUAP,ユティリティ,又は運用コマンドもその影響を受けて停滞します。
OS又はデバイスドライバの機能※で物理ボリューム又は論理ボリュームの入出力エラーを検知するまでの時間を設定できる場合は,入出力処理が無応答にならないよう,設定を行ってください。
- 注※
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詳細については,OS又はデバイスドライバのマニュアルを参照してください。
入出力処理が無応答となった場合,UAPやティリティの強制終了も停滞する可能性があるため,設定値は,オペランド又はオプションで指定できるUAP又はユティリティの監視時間より小さくしてください。
オペランド又はオプションで指定できるUAP又はユティリティの監視時間については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」の「UAP又はユティリティの実行時間の監視(無応答障害時の影響を抑える方法)」を参照してください。