2.2.6 Windowsダンプ出力
HiRDBの実行中にアプリケーション例外が発生した場合,Windowsがプログラムエラーを検知します。このプログラムエラーの情報を取得するためには,Windowsのダンプが必要になります。
ダンプはWindows Error Reportingの機能を使用して出力します。HiRDBでは,インストール時の[トラブルシュート情報の出力先の設定]画面で,このダンプの出力先を設定します。
ここでは,Windowsダンプの出力に関する注意事項,及びアプリケーション例外発生時の対処ついて説明します。
(1) Windowsダンプの出力に関する注意事項
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ダンプ出力時の入出力の負荷を軽減するため,次の場所を出力先に指定しないでください。
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HiRDBの運用ディレクトリ
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Windowsのページングファイルがあるドライブ
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Windowsダンプの最大容量は,およそ5ギガバイトです。指定したディレクトリに十分な空き領域がない場合,ダンプが出力できなくなり,障害調査のための情報が取得できなくなるおそれがあります。そのため,ダンプの出力先には十分な空き領域があるディレクトリを指定してください。また,出力されたダンプは障害調査後には不要になるため削除してください。
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マルチHiRDBなどの理由によって複数のHiRDBシステムがマシンにある場合,最後にインストールしたHiRDBのダンプ出力先が有効になります。出力先を確認する場合にはpdntenv -wdコマンドを実行してください。
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マルチHiRDBなどの理由によって複数のHiRDBシステムがマシンにある場合,すべてのHiRDBがダンプ出力対象となります。
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ダンプ出力先に指定したディレクトリを削除した場合,ダンプ出力時にディレクトリを再作成します。
(2) アプリケーション例外発生時の対処
次のどちらかによって,アプリケーション例外が発生したことを確認できます。
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Windowsのイベントログに次のメッセージが出力されている
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ログの種類:アプリケーション
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レベル:情報
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ソース名:Windows Error Reporting
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問題の署名のP1:問題が発生しているプロセス名
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Windowsのポップアップメッセージが表示されている
プロセスの停止を通知するWindowsのポップアップメッセージが表示されます。メッセージには,動作を停止したプロセス名が表示されます。
アプリケーション例外が発生した場合は,次の手順でダンプを取得してください。
- 〈手順〉
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前述のイベントログ又はポップアップメッセージに表示されたプロセス名を確認します。
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1.で確認したプロセス名を指定してpdntenv -wdコマンドを実行します。
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2.で表示された出力先のダンプを取得します。
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