ノンストップデータベース HiRDB Version 9 解説(Windows(R)用)

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6.9.3 HiRDBのメモリDBの特長

HiRDBのメモリDBには,トランザクション処理の高速化以外にも次の特長があります。それぞれの項目について次に説明します。

<この項の構成>
(1) データの永続性の確保
(2) システム運用面での優位点

(1) データの永続性の確保

HiRDBのメモリDBでは,次に示す機能を提供することで,サーバダウンなどの障害が発生した場合でもメモリ上のデータの消失を防ぎ,データの永続性を確保します。

(a) 系切り替え機能を使用したメモリDBの多重化

HiRDBのメモリDBでは,系切り替え機能を使用して待機系にメモリDBの複製を作成することで,メモリDBを多重化できます(メモリDB多重化機能)。実行系のメモリDBが更新されると,メモリDBの更新内容が自動的に待機系に転送され,待機系のメモリDBに逐次反映されます。

待機系のメモリDBがバックアップの位置づけになることによって,実行系で障害が発生しても,メモリ上のデータの消失を防ぐことができます。また,待機系を実行系に切り替えて処理を継続できます。

系切り替え機能を使用したメモリDBの多重化の概要を次の図に示します。

図6-23 系切り替え機能を使用したメモリDBの多重化

[図データ]

(b) メモリDBの更新内容の取得によるデータベースの回復

HiRDBのメモリDBでは,メモリDBの使用開始時にメモリDBの内容(ダンプ情報)をディスク装置に保存します。また,メモリDBの更新内容を取得し,ディスク装置に保存します。

メモリDBの更新内容はダンプ情報に定期的に反映されます。これによって,ダンプ情報がメモリDBのバックアップの位置づけとなります。

仮にメモリDBに障害が発生して,メモリDBの更新内容が消失しても,ディスク装置に保存したメモリDBのダンプ情報と更新内容は保持されます。これによってメモリDBでの更新内容をディスクDBに反映できます。更新内容を反映したディスクDBを再度メモリ上に展開することで,メモリDBを回復できます(メモリDB回復機能)。

メモリDBのダンプ情報と更新内容の取得による,データベースの回復の概要を次の図に示します。

図6-24 メモリDBのダンプ情報と更新内容の取得による,データベースの回復の概要

[図データ]

(2) システム運用面での優位点

メモリDBを使用する場合,次に示すようなシステム運用面での優位点があります。