7.2.5 ユーザLOB用RDエリアのバックアップ取得時間の短縮(更新凍結コマンド)
更新凍結コマンド(pddbfrzコマンド)を使用すると,ユーザLOB用RDエリアのバックアップ取得時間を短縮できることがあります。次に示す運用をする場合に更新凍結コマンドの使用を検討してください。
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データベース複写ユティリティ(pdcopyコマンド)以外の方法で,ユーザLOB用RDエリアのバックアップを取得している
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バックアップの取得単位はHiRDBファイル単位である
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登録済みのLOBデータの更新又は削除処理は通常発生しない運用である(LOBデータの追加処理が通常の運用である)
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バックアップ取得対象のユーザLOB用RDエリアは複数のHiRDBファイルから構成されている
更新凍結コマンドを使用したバックアップの取得方法については,マニュアル「HiRDB Version 9 システム運用ガイド」を参照してください。
(1) 更新凍結コマンドとは
更新凍結コマンドを実行すると,ユーザLOB用RDエリア中の満杯データページ(すべて割り当て済み)のHiRDBファイルを更新凍結状態にします。更新凍結状態のHiRDBファイル中のデータを更新及び削除できません。更新凍結コマンドの処理概要を次の図に示します。
(2) 更新凍結コマンドのバックアップ取得への利用方法
更新凍結コマンドのバックアップ取得への利用方法を次の図に示します。
- 〔説明〕
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バックアップ取得前に更新凍結コマンドを実行します。その結果,HiRDBファイル2〜3が更新凍結状態になりました。
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初回のバックアップ取得時には全HiRDBファイル(HiRDBファイル1〜4)のバックアップを取得します。
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HiRDBファイル2〜3は更新凍結状態のため,初回のバックアップ取得時と内容が変わっていません。したがって,次回のバックアップ取得時にはHiRDBファイル2〜3のバックアップを取得する必要はありません。HiRDBファイル1及びHiRDBファイル4のバックアップだけを取得します。
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- 備考
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先頭HiRDBファイル(図「更新凍結コマンドのバックアップ取得への利用方法」の場合はHiRDBファイル1)には管理レコードがあるため,データ部が満杯になっても常に書き込みが発生します。このため,更新凍結状態になることはありません。したがって,先頭HiRDBファイルのバックアップは常に取得することになります。