スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 XDM/RD E2接続機能

[目次][索引][前へ][次へ]

5.2.1 プリプロセス

XDM/RD E2接続用のUAPをプリプロセスする場合は,SQLプリプロセサ起動時にPオプションを指定します。Pオプション以外を指定した場合は,HiRDBのSQL仕様に従って構文チェックが実施されるため,XDM/RD E2で使用できるSQLがプリプロセスエラーになる場合があります。

SQLプリプロセサ起動時のオプションの指定を次に示します。

オプション 内容 UNIX環境 Windows環境
C COBOL C COBOL
S 構文チェックだけをして,ポストソースを出力しない場合に指定します。
O 出力するポストソースのファイル名称を指定します。
h64 64bitモード用のポストソースを生成することを指定します。
P XDM/RD E2接続用のUAPをプリプロセスする場合に指定します。このオプションを指定した場合,構文チェックはされません。
Xc SQLプリプロセサが生成する文字列を引用符「"」で囲む場合に指定します。このオプションを省略すると,アポストロフィー「'」で囲みます。
XA Windows版のXAインタフェースを使用したUAPを作成するときに指定します。
Xo UAPから抽出したSQL文で標準出力する場合に指定します。
  1. SQL文中の埋込み変数は?パラメタに置換する。
  2. 一行検索のINTO句を削除する。
  3. SQL文中の語句間の空白が2文字以上の場合は,空白1文字に置換する。
  4. 複数行に分割して記述されているSQLは1行にまとめる。
  5. 実行時にサーバに送られるSQLだけ出力する。実行されないSQL文(WHENEVER文やBEGIN DECLARE SECTION文など)は出力しない。
  6. SQLの末尾にはセミコロン(;)を追加する。
  7. 埋込み変数の宣言は出力しない。
  8. 動的SQLはSQLがリテラルで指定されている場合だけ出力する。その他の場合は出力しない。
  9. OPEN文は形式1のカーソルの場合だけ,問合せ式を出力する。
  10. ポストソースは生成しない。
c{m|s} COBOLコンパイラの種類を指定します。

m:MicroFocusCOBOL

s:SUN日本語COBOL
A SQLで認可識別子を省略したときに仮定する認可識別子を変更する場合に指定します。
XD DLLを作成する場合に指定します。
Xe{y/n} PREPARE時のカーソルの自動CLOSE機能の有無を指定します。
Xv E2オプションを指定したときに,VARCHAR型,BINARY型に対応する構造体を,通常の構造体として解析することを指定します。
E{1/2/3}
[”オプション文字列”]
UAP中で使用されているプリプロセサ宣言文(定数と#ifdefなど)の有効化と埋込みSQL宣言節不要化を指定するオプション。

-E1:プリプロセサ宣言文の有効化を指定する。

-E2:埋込みSQL宣言節の不要化を指定する。

-E3:-E1と-E2を同時に指定する。

オプション文字列:
インクルードするファイルを検索するディレクトリバスを,Cコンパイラに指定する-Iオプション形式で指定する。-Dオプションなどの任意のオプションを同時に指定できる(COBOLでは指定しても無効)。オプション文字列には複数のオプションを記述する場合は,空白の代わりにセミコロン(;)で区切る。
このオプションを指定するとプリプロセサは内部的にCコンパイラを呼び出すので,PATH環境変数にコンパイラへのパスを設定しておくことが必要である。
Xp Windows版プリプロセサで厳密なSQLの構文チェックを行う。

(凡例)
○:XDM/RD E2接続機能時に指定できます。
−:該当しません。

注※
XDM/RD E2のバージョンが11-00以降の場合に有効となります。