データベース抽出・反映サービス機能 HiRDB Dataextractor Version 8

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5.1.3 データ抽出・反映の付加機能

ここでは,ORACLEからのデータ抽出・HiRDBへのデータ反映時の機能の中で,特に次の機能について説明します。

<この項の構成>
(1) データ抽出時のSQLユーザ指定機能
(2) ローダのパラメタユーザ任意指定機能
(3) 文字コード変換機能

(1) データ抽出時のSQLユーザ指定機能

HiRDB Dataextractorでは,ORACLEからデータを抽出する際に発行する次のSQLに対して,ユーザ任意の指定を行うことができます。

この機能の適用範囲を次の表に示します。

表5-2 ORACLEデータ抽出時のSQLユーザ指定機能の適用範囲

データ連携種別 抽出側 反映側 適用可否
XDM/XT連携 XDM/RD HiRDB
順編成データセット
ORACLE XDM/RD
順編成データセット
HiRDB Dataextractor連携 ORACLE HiRDB
バイナリ形式ファイル
DAT形式ファイル

(凡例)
○:適用できます。
−:HiRDB Dataextractorでは対象外です。
(a) XDM/XT連携での使用方法

XDM/XT連携でORACLEからデータを抽出する場合にこの機能を使用するときは,次の指定が必要です。

環境変数情報設定ファイルに指定する環境変数は次のとおりです。

環境変数 環境変数の指定
PDHOST
PDNAMEPORT
XTEXTRACTDB
XTLCKxxxx
XTTBLxxxx
XTCLMxxxx
XTWHExxxx

(凡例)
○:必ず指定します。
△:必要に応じて指定します。

注※
XDM/XTのJXUMCTL制御文にRDBDEF文を指定した場合は必ず指定します。

各環境変数の詳細については,「2.2.3 環境変数の設定」を参照してください。

(b) HiRDB Dataextractor連携での使用方法

HiRDB Dataextractor連携でORACLEからデータ抽出する場合にこの機能を使用するときは,xtrepOコマンドを実行します。

●環境変数

抽出側に,環境変数XTSQLを必ず指定します。

●コマンドオプション

この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。

コマンド オプション 指定値 HiRDB反映 バイナリ,DATファイル作成
XTSQL XTSQL
0 1 0 1
xtrepO −g
排他情報ファイル
−r 〔認可識別子,〕表識別子 × ×
−R × ×
{bin|dat}
−s 列名記述ファイル名
−w 表式記述ファイル名 × ×
〔認可識別子,〕表識別子 × ×
表式記述ファイル名 × ×

(凡例)
○:必ず指定してください。
△:省略できます。
×:指定できません。
−:指定値はありません。

 

(凡例)
−:該当しません。

 

各オプションの詳細については,「5.1.2 xtrepOコマンド」を参照してください。

●ファイルの指定方法

オプションで指定するファイルの指定方法について説明します。

●注意事項

環境変数XTSQLに1を指定した場合,ナル値情報ファイルに列名を指定できません。ナル既定値,繰返し列データ形式などを指定する場合,フィールド番号で指定してください。列名を指定した場合は,エラーになります。

(2) ローダのパラメタユーザ任意指定機能

HiRDB Dataextractorでは,HiRDBへデータを反映する際,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)を起動しています。ローダのパラメタユーザ任意指定機能では,pdloadのパラメタをユーザ任意に指定できます。

この機能の適用範囲を次の表に示します。

表5-3 ローダのパラメタユーザ任意指定機能の適用範囲(ORACLEデータ抽出時)

データ連携種別 抽出側 反映側 適用可否
HiRDB Dataextracotr連携 ORACLE HiRDB

(凡例)
○:適用できます。
(a) 使用方法

ORACLEからデータを抽出する場合に,この機能を使うときは,xtrepOコマンドを実行します。

●環境変数

反映側に次の環境変数を必要に応じて指定します。

●コマンドオプション

この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。

コマンド オプション 指定値 指定要否
xtrepO −d 1'
−f サーバ名
−i {c|s|n|x} 1'
−I XTPDCFxxxx
XTLPRMxxxx ○1
XTPDSRxxxx ○2
−j RDエリア名
−l {a|p|n} 1'
−n バッファ面数 1'
−q エラーデータファイル名,件数 2'
−v ナル値情報ファイル
−z 1'

(凡例)
○:この機能を使用する場合,どちらかは必ず指定してください。
△:省略できます。
−:指定値はありません。
1,1':1と1'は同時に指定できません。
2,2':2と2'は同時に指定できません。

●−I 〔XTPDCFxxxx〕〔,XTLPRMxxxx〕〔,XTPDSRxxxx〕
指定値は一つ以上指定します。複数指定する場合は,コンマ(,)で区切り,順不同に指定できます。
  • XTPDCFxxxx(pdload制御情報環境変数名)
    必要に応じて指定してください。この環境変数の詳細は,「2.2.3 環境変数の設定」を参照してください。
  • XTLPRMxxxx(pdloadコマンドライン情報環境変数名)
    この機能を使用する場合は,XTLPRMxxxxとXTPDSRxxxxのどちらかの環境変数は必ず指定してください。
注意事項
  • この環境変数を指定する場合,次のオプションは指定しないでください。
    −dオプション
    −iオプション
    −lオプション
    −nオプション
    −zオプション
  • この環境変数名を指定する場合,HiRDB Dataextractorはpdload起動時に表名,制御情報ファイル名,−bオプション,−kオプション,−vオプション以外のパラメタを指定しないため,必要なオプションはすべてpdloadコマンドライン情報ファイルに指定してください。
  • XTPDSRxxxx(pdload制御情報ファイルsource文情報環境変数名)
    この機能を使用する場合は,XTLPRMxxxxとXTPDSRxxxxのどちらかの環境変数は必ず指定してください。
注意事項
この環境変数を指定する場合,−qオプションは指定できません。

(3) 文字コード変換機能

ORACLEからの抽出データの文字コードを環境変数の指定に従って,文字コード変換して反映できます。

この機能の適用範囲を次の表に示します。

表5-4 文字コード変換機能の適用範囲(ORACLEデータ抽出時)

データ連携種別 抽出側 反映側 適用可否
HiRDB Dataextractor連携 ORACLE HiRDB
バイナリ形式ファイル
DAT形式ファイル

(凡例)
○:適用できます。
(a) 文字コード変換機能の使用方法

環境変数およびナル値情報ファイルを指定することによって,データ反映時に文字コードが変換されます。

環境変数の詳細については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。また,ナル値情報ファイルについては,「5.1.4(5)ナル値情報ファイル」を参照してください。

外字のコード変換については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。