データベース抽出・反映サービス機能 HiRDB Dataextractor Version 8
ここでは,ORACLEからのデータ抽出・HiRDBへのデータ反映時の機能の中で,特に次の機能について説明します。
HiRDB Dataextractorでは,ORACLEからデータを抽出する際に発行する次のSQLに対して,ユーザ任意の指定を行うことができます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表5-2 ORACLEデータ抽出時のSQLユーザ指定機能の適用範囲
| データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
|---|---|---|---|
| XDM/XT連携 | XDM/RD | HiRDB | − |
| 順編成データセット | − | ||
| ORACLE | XDM/RD | ○ | |
| 順編成データセット | ○ | ||
| HiRDB Dataextractor連携 | ORACLE | HiRDB | ○ |
| バイナリ形式ファイル | ○ | ||
| DAT形式ファイル | ○ |
XDM/XT連携でORACLEからデータを抽出する場合にこの機能を使用するときは,次の指定が必要です。
環境変数情報設定ファイルに指定する環境変数は次のとおりです。
| 環境変数 | 環境変数の指定 |
|---|---|
| PDHOST | △※ |
| PDNAMEPORT | △※ |
| XTEXTRACTDB | ○ |
| XTLCKxxxx | △ |
| XTTBLxxxx | △ |
| XTCLMxxxx | △ |
| XTWHExxxx | △ |
各環境変数の詳細については,「2.2.3 環境変数の設定」を参照してください。
HiRDB Dataextractor連携でORACLEからデータ抽出する場合にこの機能を使用するときは,xtrepOコマンドを実行します。
抽出側に,環境変数XTSQLを必ず指定します。
この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。
| コマンド | オプション | 指定値 | HiRDB反映 | バイナリ,DATファイル作成 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|
| XTSQL | XTSQL | |||||
| 0 | 1 | 0 | 1 | |||
| xtrepO | −g | − | △ | ○ | △ | ○ |
| 排他情報ファイル | ||||||
| −r | 〔認可識別子,〕表識別子 | △ | ○ | × | × | |
| −R | − | × | × | ○ | ○ | |
| {bin|dat} | ||||||
| −s | 列名記述ファイル名 | △ | △ | △ | △ | |
| −w | 表式記述ファイル名 | △ | × | △ | × | |
| 〔認可識別子,〕表識別子 | − | ○ | × | ○ | × | |
| 表式記述ファイル名 | − | × | ○ | × | ○ | |
| XTSQL | −gオプション | 動作 | |
|---|---|---|---|
| 0 | なし | − | コマンドラインの表名でLOCKTABLEを発行 |
| あり | 指定値なし | LOCK TABLEを発行しない | |
| 指定値あり | 排他情報ファイルの内容でLOCK TABLEを発行 | ||
| 1 | なし | − | エラー |
| あり | 指定値なし | LOCK TABLEを発行しない | |
| 指定値あり | 排他情報ファイルの内容でLOCK TABLEを発行 | ||
各オプションの詳細については,「5.1.2 xtrepOコマンド」を参照してください。
オプションで指定するファイルの指定方法について説明します。
| XTSQL | 指定内容 |
|---|---|
| 0 | "LOCK TABLE 表名"以降の排他オプションを指定します。 |
| 1 | "LOCK TABLE"以降の排他オプションを指定します。 |
| XTSQL | 指定内容 |
|---|---|
| 0 | SELECT文"FROM 表名"以降の表式を指定します。 |
| 1 | SELECT文"FROM"以降の表式を指定します。 |
環境変数XTSQLに1を指定した場合,ナル値情報ファイルに列名を指定できません。ナル既定値,繰返し列データ形式などを指定する場合,フィールド番号で指定してください。列名を指定した場合は,エラーになります。
HiRDB Dataextractorでは,HiRDBへデータを反映する際,HiRDBのデータベース作成ユティリティ(pdload)を起動しています。ローダのパラメタユーザ任意指定機能では,pdloadのパラメタをユーザ任意に指定できます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表5-3 ローダのパラメタユーザ任意指定機能の適用範囲(ORACLEデータ抽出時)
| データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
|---|---|---|---|
| HiRDB Dataextracotr連携 | ORACLE | HiRDB | ○ |
ORACLEからデータを抽出する場合に,この機能を使うときは,xtrepOコマンドを実行します。
反映側に次の環境変数を必要に応じて指定します。
この機能で指定が必要,不要となるオプションを次に示します。
| コマンド | オプション | 指定値 | 指定要否 |
|---|---|---|---|
| xtrepO | −d | − | 1' |
| −f | サーバ名 | △ | |
| −i | {c|s|n|x} | 1' | |
| −I | XTPDCFxxxx | △ | |
| XTLPRMxxxx | ○1 | ||
| XTPDSRxxxx | ○2 | ||
| −j | RDエリア名 | △ | |
| −l | {a|p|n} | 1' | |
| −n | バッファ面数 | 1' | |
| −q | エラーデータファイル名,件数 | 2' | |
| −v | ナル値情報ファイル | △ | |
| −z | − | 1' |
ORACLEからの抽出データの文字コードを環境変数の指定に従って,文字コード変換して反映できます。
この機能の適用範囲を次の表に示します。
表5-4 文字コード変換機能の適用範囲(ORACLEデータ抽出時)
| データ連携種別 | 抽出側 | 反映側 | 適用可否 |
|---|---|---|---|
| HiRDB Dataextractor連携 | ORACLE | HiRDB | ○ |
| バイナリ形式ファイル | ○ | ||
| DAT形式ファイル | ○ |
環境変数およびナル値情報ファイルを指定することによって,データ反映時に文字コードが変換されます。
環境変数の詳細については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。また,ナル値情報ファイルについては,「5.1.4(5)ナル値情報ファイル」を参照してください。
外字のコード変換については,「4.2.3(3)文字コード変換機能」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2009, Hitachi, Ltd.