HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 8
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6.11.2 ラージファイル運用時のコマンド実行時間の見積もり
(1) hdestart(抽出側Datareplicatorの起動)の見積もり式
-i initオプションを指定した場合にコマンド実行時間が長くなります。
抽出情報キューファイル初期作成時間(マイクロ秒) = Σunit(T_UNIT)
T_UNIT = Σsvr(T_SVR)
T_SVR = Σque(T_QUE)
T_QUE = DiskW × キューファイルサイズ(KB) ÷ 1024
|
- Σunit
ユニット内の抽出情報キューファイル作成時間の総和
- T_UNIT
一つのユニット内の全抽出情報キューファイルの初期作成時間
- Σsvr
バックエンドサーバの抽出情報キューファイル作成時間の総和
- T_SVR
一つのバックエンドサーバ用の全抽出情報キューファイルの初期作成時間
- Σque
抽出情報キューファイル作成時間の総和
- T_QUE
一つの抽出情報キューファイルの初期作成時間
- DiskW
ファイルを配置するディスクに対して,1KBのデータの書き込みに掛かる時間
- 注意
- 初期化実行時には,抽出システム定義の通信待ち時間(cmwaittimeオペランドに指定した値)に,各ユニットで算出したユニット内の全抽出情報キューファイル初期作成時間(T_UNIT)の最大値を指定してください。
- 抽出システム定義の通信待ち時間(cmwaittimeオペランドに指定した値)内に処理が終了しないでエラー(KFRB00607-E)となる場合は,通信待ち時間を大きくし,コマンドを再実行してください。
(2) hdemodq(抽出情報キューファイルの構成変更)の見積もり式
-aオプションを指定した場合にコマンド実行時間が長くなります。
抽出情報キューファイル追加登録時間(マイクロ秒) = DiskW × キューファイルサイズ(KB) ÷ 1024
|
- DiskW
ファイルを配置するディスクに対して,1KBのデータの書き込みに掛かる時間
(3) hdsstart(反映側Datareplicatorの起動)の見積もり式
-i initオプションを指定した場合にコマンド実行時間が長くなります。
反映情報キューファイル初期作成時間(マイクロ秒) = Σque(T_QUE) + Σsts(T_STS)
T_QUE = DiskW × キューファイルサイズ(KB) ÷ 1024
T_STS = DiskW × ステータスファイルサイズ(KB) ÷ 1024
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- Σque
反映情報キューファイル作成時間の総和
- T_QUE
一つの反映情報キューファイルの初期作成時間
- Σsts
ステータスファイル作成時間の総和
- T_STS
一つのステータスファイルの初期作成時間
- DiskW
ファイルを配置するディスクに対して,1KBのデータの書き込みに掛かる時間
(4) hdefcopy,hdsfcopy(現用ファイルの複写)の見積もり式
現用ファイル複写時間(マイクロ秒) = DiskR × 複写元ファイルサイズ(KB) ÷ 1024
+ DiskW × 複写先ファイルサイズ(KB) ÷ 1024
|
- DiskR
ファイルを配置するディスクから,1KBのデータの読み込みに掛かる時間
- DiskW
ファイルを配置するディスクに対して,1KBのデータの書き込みに掛かる時間
- 注意
- 複写されるファイルのサイズは,次のように決まります。
| ファイル種別 |
複写対象ファイル |
サイズ |
| 通常ファイル |
すべて |
コマンド実行時の複写元ファイルのサイズ |
| キャラクタ型スペシャルファイル |
抽出情報キューファイル |
抽出環境定義のqueuesizeオペランドに指定した値 |
| 反映情報キューファイル |
反映環境定義のqueuesizeオペランドに指定した値 |
| 上記以外 |
コマンド実行時の複写元ファイルのサイズ |
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