HiRDB データ連動機能 HiRDB Datareplicator Version 8
UNIX版でラージファイルを運用するための準備について説明します。
システムで使用できるファイルサイズはOSで制限されています。そのため,次のどちらかの方法で,システムで使用できるファイルサイズの最大値をラージファイルに対応させる必要があります。
なお,最大値を変更するために必要なOSのコマンド,及び操作手順については,OSのマニュアル,及びシェルのマニュアルを参照してください。
特に,AIX版は,デフォルトのファイルサイズ制限が1GBのため注意してください。各OSで使用できるファイルサイズの最大値は,limitコマンド又はulimitコマンドで確認できます。詳細については,各OSのマニュアル,及びシェルのマニュアルを参照してください。
| 手順 | 設定内容 | コマンド |
|---|---|---|
| 1 | 抽出マスタプロセスと抽出ノードプロセスとの通信で使うサービス名とポート番号を追加します。 | # vi※ /etc/services |
| 2 | inetdの通信環境を設定します。 | # vi※ /etc/inetd.conf |
| 3 | 管理者権限(スーパユーザ)のファイルサイズの最大値を設定します。 | # vi※ /etc/security/limits |
| 4 | inetdを停止します。 | # stopsrc -s inetd |
| 5 | inetdを起動します。 | # startsrc -s inetd |
2GB以上のキューファイルをDatareplicatorファイルシステム領域に格納できるようにするために,hdsfmkfs -nコマンドに2GB以上の値を設定します。ただし,設定できる最大長がOSごとに異なるため,次の表の値を確認してください。
表6-23 ラージファイル運用時のDatareplicatorファイルシステム領域の最大長
| Datareplicatorの種類 | 条件 | Datareplicatorファイルシステム領域の最大長 (単位:MB) |
|
|---|---|---|---|
| HP-UX版 | ラージファイル未使用 | 通常ファイル | 2,047 |
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
| ラージファイル使用 | 通常ファイル | 131,071 | |
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
| Solaris版 | ラージファイル未使用 | 通常ファイル | 2,047 |
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
| ラージファイル使用 | 通常ファイル | 1,048,575 | |
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
| AIX版※ | ラージファイル未使用 | 通常ファイル | 2,047 |
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
| ラージファイル使用 | 通常ファイル(JFS) | 65,411 | |
| 通常ファイル(JFS2) | 1,048,575 | ||
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
| Linux版 | ラージファイル未使用 | 通常ファイル | 2,047 |
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
| ラージファイル使用 | 通常ファイル | 1,048,575 | |
| キャラクタ型スペシャルファイル | |||
リンク名称を用いてラージファイルを運用する場合,リンクのネストは一つまでしか指定できません。次の図のように,二つ以上ネストした場合,作成対象ファイルをラージファイルとして作成できません。
この例の場合,Linkname1ではなく,Linkname2を使用します。
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