スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 メッセージ

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1.2 メッセージの記述形式

<この節の構成>
(1) 記述形式
(2) メッセージIDの記号の説明
(3) メッセージテキストの説明

(1) 記述形式

このマニュアルでの記述形式を次に示します。


KFPX1n1n2n3n4n5-i

メッセージテキスト  (Y)  TYPEx

メッセージの意味を説明しています。
(S)メッセージを出力した後に,HiRDBがする処置を示します。
(P)メッセージを受け取ったプログラマが取る処置を示します。
(O)メッセージを受け取ったオペレータが取る処置を示します。
[対策]メッセージを受け取ったHiRDBの管理者が取る処置を示します。
注 メッセージ中で使用する「保守員に連絡してください。」とは,当社社員,又は当社営業担当部署に連絡することを示します。

(2) メッセージIDの記号の説明

メッセージIDの記号の意味を次に示します。

KFP:HiRDBシステムが出力するメッセージであることを示すコードです。

X1:メッセージの管理元を識別するコードです。
A:SQL文についてのメッセージ(ユティリティ又はコマンドを実行したときに出力されることもあります)
B:分散データベース関連のメッセージ
C:Windows版固有のメッセージ
D:ディクショナリサーバのメッセージ
H:データベース関連のメッセージ
I:HiRDBファイルシステムのメッセージ
J:JDBCドライバ関連のメッセージ
K:ユティリティ関連のメッセージ(統計解析又は状態解析)
L:ユティリティ関連のメッセージ(作成又は再編成)
M:MIB関連のメッセージ
N:ユティリティ関連のメッセージ(最適化又はJP1/NETM/Audit用監査ログ出力)
O:OSライブラリのメッセージ
R:ユティリティ関連のメッセージ(回復)
S:システムマネジャのメッセージ
T:更新可能なオンライン再編成のメッセージ
U:ユティリティ関連のメッセージ(共通)
W:HiRDB External Data Access関連のメッセージ
X:ユティリティ関連のメッセージ(環境定義)
Y:プラグイン関連のメッセージ
Z:クライアントのメッセージ

n1〜n5:メッセージ番号を示します。

i:メッセージの重要度を示します。
E:エラーメッセージ
(機能が働かない障害が発生したことを示しています)
W:警告メッセージ
(リソースの使用状況などについての警告を示します。
又はコマンドの指定誤りはありましたが,値を仮定して処理を続行することを示します)
I:インフォメーションメッセージ
(上記E,及びWに該当しない単純な動作状況を示します)
Q:応答待ちメッセージ
(出力したメッセージに対するユーザの応答を待っていることを示します)

Y:メッセージの出力先種別を示します。
一つのメッセージが複数の出力先種別を持つ場合は,出力される可能性のある種別を,'+'でつないで記述します。pdcatコマンド,及びリアルタイム出力機能での標準出力への出力の場合は,'L'となります。
なお,KFPJメッセージは,JDBCドライバのSQLExceptionオブジェクトのgetMessage()に取得されます。
A:SQLCA(SQL連絡領域)※1
D:メッセージダイアログ
E:標準エラー出力
J:JP1のイベントデータベース※2
L:メッセージログファイル及びイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)※3※4
R:エラーログファイル
S:標準出力
注※1
ユティリティや,コマンドを実行したときに出力されるKFPAメッセージの出力先はE又はLになります。
注※2
JP1と連携している場合に出力されます。
注※3
次の場合,メッセージが出力されない,又はメッセージ出力元ユニットがあるホストのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)に出力されることがあります。さらに,メッセージ出力元ユニットがあるホストの標準エラー出力に出力されることもあります。
  • シングルサーバ,又はシステムマネジャがあるユニットの障害発生時
  • メッセージログサーバの異常終了後,再起動前
  • 待機系システム
  • HiRDB開始中
注※4
運用コマンド又はユティリティが出力するメッセージの場合,メッセージログファイルには出力されないで,メッセージ出力元ユニットがあるホストのイベントログ(UNIX版の場合はsyslogfile)にだけ出力されることがあります。

TYPEx:
KFPJメッセージの中には,同一のメッセージIDでType2 JDBCドライバとType4 JDBCドライバの2種類のメッセージが存在するものがあります。Type2とType4の2種類のメッセージが存在する場合は,両方のメッセージを記載しています。この2種類のメッセージが存在する場合だけ,どちらの種類のメッセージなのかを区別するために,次のように表記します。
TYPE2:Type2 JDBCドライバのメッセージであることを示します。
TYPE4:Type4 JDBCドライバのメッセージであることを示します。
Type4 JDBCドライバのメッセージの場合,メッセージテキストに続いてメッセージを出力したクラス名称,メソッド名称を出力する場合があります。その場合の形式を次に示します。
 
KFPx1n1n2n3n4n5-i メッセージテキスト[aa....aa.bb....bb]
 
  • aa....aa:メッセージを出力したクラス名称
  • bb....bb:メッセージを出力したメソッド名称

(3) メッセージテキストの説明

メッセージの意味,現象,及び挿入文字の説明を記述しています。

メッセージテキスト中に使われる記号の意味を次に示します。

{ }:
{ }で囲んだ複数のテキストは,そのうちのどれかが出力されます。
また,{ }内の|は,区切りを示しています。
出力例
{ 認可識別子 | パスワード }

[ ]:
[ ]で囲んだテキストは,出力されない場合があります。

UAPで使用するSQL連絡領域(SQLCA)のSQLCODEと,メッセージIDとの関係を次に示します。

メッセージID SQLCODE
KFPA11nnn −nnn
KFPA19nnn −1nnn
KFPA12nnn +nnn