スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 SQLリファレンス
準備可能動的DELETE文:位置付け(前処理可能なカーソルを使用した行削除)
機能
カーソルが指している行を削除します。PREPARE文で前処理してからEXECUTE文で実行,又はEXECUTE IMMEDIATE文で前処理と実行を一度に行う場合に使用します。
使用権限
表に対するDELETE権限を持つユーザが,その表の行を削除できます。
形式
DELETE 〔FROM 〔〔RDノード名称.〕認可識別子.〕表識別子
〔IN (RDエリア名指定)〕〔〔AS〕 相関名〕
〔使用インデクスのSQL最適化指定〕〕
WHERE CURRENT OF GLOBAL カーソル名
〔WITH ROLLBACK〕
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オペランド
GLOBAL,カーソル名以外のオペランド,及びオペランド規則については,DELETE文 形式1を参照してください。
- WHERE CURRENT OF GLOBALカーソル名
- GLOBAL
- カーソル名の有効範囲としてGLOBALを指定します。
- カーソル名
- 削除する行を指すカーソルの名称を指定します。
- カーソル名で指定するカーソルは,ALLOCATE CURSOR文で指定した拡張カーソル名が識別するカーソルです。ALLOCATE CURSOR文で指定した拡張カーソル名の値を指定してください。ただし,結果集合カーソルは指定できません。
- 実行時には,カーソル名で指定するカーソルは,開いた状態であり,かつ削除する行に位置づけられている必要があります。
- カーソル名で指定するカーソルは,DELETE文実行後は,指している行がありません。削除した行より後の行を更新,又は削除する場合は,そのカーソルに対してFETCH文を実行して,カーソルを移動させてください。
- 拡張カーソル名を指定する場合は,FOR UPDATE句の指定のある問合せに対する拡張カーソルを指定しなければなりません。FOR UPDATE句については,「4. 動的SELECT文 形式1(動的検索)」のオペランド規則のFOR UPDATE句を参照してください。
共通規則
- PREPARE文で前処理してから,EXECUTE文で実行,又はEXECUTE IMMEDIATE文で前処理と実行を一度に行ってください。
- 表識別子を省略する場合は,前処理する前に,ALLOCATE CURSOR文によって動的SELECT文にカーソルが割り当てられている必要があります。このとき,カーソルを割り当てた動的SELECT文に指定している検索対象の表を仮定します。表識別子を指定する場合には,前処理する前に,動的SELECT文にカーソルが割り当てられている必要はありません。
- そのほかの共通規則については,DELETE文 形式1の共通規則が適用されます。
参照制約に関する規則
- DELETE文 形式1の参照制約に関する規則が適用されます。
留意事項
使用例
- 在庫表(ZAIKO)からカーソル(cr(値:'CR1'))で指定した行を削除します。
PREPARE :sel FOR 'SELECT * FROM ZAIKO FOR UPDATE'
<埋込み変数crに'CR1'を設定>
ALLOCATE CURSOR GLOBAL :cr FOR GLOBAL :sel
OPEN GLOBAL :cr
FETCH GLOBAL :cr INTO <各列を取り出す変数名>
PREPARE PRE1 FOR
'DELETE FROM ZAIKO WHERE CURRENT OF GLOBAL CR1'
EXECUTE PRE1
DEALLOCATE PREPARE GLOBAL :sel
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