スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 SQLリファレンス
DECIMAL型,日間隔型,及び時間隔型で使用できる符号の種類を次に示します。
符号部の値 |
符号との関係 |
X'A' |
符号としてみなされません(エラー)。※ |
X'B' |
符号としてみなされません(エラー)。※ |
X'C' |
正の符号としてみなされます。 |
X'D' |
負の符号としてみなされます。 |
X'E' |
符号としてみなされません(エラー)。※ |
X'F' |
正の符号としてみなされます。 |
- 注※
- システム定義のpd_dec_sign_normalizeオペランドがYの場合,符号としてみなされます。
- pd_dec_sign_normalizeオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。
システム定義のpd_dec_sign_normalizeオペランドがN,又は省略している場合,格納データの符号部は正規化されないので,格納データの符号部は同じ正の符号を意味するX'C',及びX'F'が混在する可能性があります。また,SQL実行中の型変換,演算などで符号が変換される場合があります。
既に符号が混在しているデータベースの符号を統一する場合には,表のデータをデータロードし直す必要があります。
DECIMAL型の符号正規化機能については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム運用ガイド」のDECIMAL型の符号正規化機能を参照してください。
DECIMAL型の列の格納データが正の場合,データの符号部がX'C'に統一されていないときは,その列を検索すると格納データの符号部と検索結果の符号部が異なることがあります。符号部を意識してUAPを作成する場合は,次の点を考慮してください。
- <この項の構成>
- (1) インデクスを定義したDECIMAL型の列を検索した場合の,検索結果の符号部の扱い
- (2) GROUP BY句を指定した検索で,DECIMAL型のグループ化列を選択式に指定して検索した場合の,検索結果の符号部の扱い
- (3) SQL拡張最適化オプションを指定した場合の検索結果の符号部の扱い
(1) インデクスを定義したDECIMAL型の列を検索した場合の,検索結果の符号部の扱い
インデクスを定義したDECIMAL型の列を検索した場合,次に示す検索結果の符号部の扱いとなります。
- 格納データの符号部がすべてX'C'のとき
検索結果の符号部は,必ずX'C'になります。
- 格納データの符号部がすべてX'F'のとき
DECIMAL型の列に定義したインデクスが単一列インデクスの場合,検索結果の符号部は必ずX'F'になります。
DECIMAL型の列を含む複数列インデクスの場合,検索結果の符号部がX'C'になることがあります。
- 格納データの符号部にX'C'とX'F'とが混在するとき
格納データの符号部と検索結果の符号部は,一致しないことがあります。
(2) GROUP BY句を指定した検索で,DECIMAL型のグループ化列を選択式に指定して検索した場合の,検索結果の符号部の扱い
GROUP BY句を指定した検索で,DECIMAL型のグループ化列を選択式に指定して検索した場合,次に示す検索結果の符号部の扱いになります。
- 選択式中の格納データの符号部がすべてX'C'のとき
検索結果の符号部は,必ずX'C'になります。
- 選択式中の格納データの符号部がすべてX'F'のとき
システム共通定義のpd_optimize_levelオペランドでグループ分け高速化処理を選択した場合,検索結果の符号部がX'C'になることがあります。
グループ分け高速化処理を選択しない場合,検索結果の符号部は必ずX'F'になります。
- 選択式中の格納データの符号部にX'C'とX'F'とが混在するとき
検索結果の符号部は,X'C'又はX'F'のどちらかになります。
(3) SQL拡張最適化オプションを指定した場合の検索結果の符号部の扱い
SQL拡張最適化オプションで「ハッシュジョイン,副問合せのハッシュ実行」を適用した場合,複数の表を=で結合した問合せ指定又は副問合せを指定した検索では,次に示す検索結果の符号部の扱いとなります。
- 選択式中の格納データの符号部がすべてX'C'のとき
検索結果の符号部は,必ずX'C'になります。
- 選択式中の格納データの符号部がすべてX'F'のとき
検索結果の符号部は,X'C'なることがあります。
- 選択式中の格納データの符号部にX'C'とX'F'とが混在するとき
格納データの符号部がX'F'でも,検索結果の符号部がX'C'になることがあります。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.