スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 UAP開発ガイド

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16.11.1 データベースへの接続

HiRDBに接続し,そのまま切断する例を次に示します。

[説明]
  1. 最初にHiRDBConnectionのオブジェクトを作成します。このオブジェクトがHiRDBとの通信をすべて管理することになります。また,HiRDBConnection:Disposeメソッド内でDisconnectを呼び出しているため,このオブジェクトが消滅すると自動的にDBから切断されます。
    このメソッドには一つのstring型引数を指定する必要があります。指定する文字列は接続文字列と呼ばれるもので,これはADOやADO.NETのConnectionで使用する接続文字列と同種のものです。指定できる文字列については,「16.5.3(2)(a)ConnectionString」を参照してください。
  2. DBへ接続するにはOpenメソッドを使用します。
  3. 切断する場合にはCloseメソッドを使用します。接続していない状態でCloseメソッドを使用しても例外は発生しません。
  4. サーバが起動していなかったり,通信ができなかったり,SQL文が不正だったりした場合など,例外が発生します。基本的には,HiRDB.NETデータプロバイダを使用するブロックは,try〜catchで例外を検出して例外メッセージを表示させるようにします。
    HiRDB全般のエラーではSystem.Exceptionが,HiRDB.NETデータプロバイダ固有のエラーではHiRDBExceptionが発生します。なお,System.ExceptionはExceptionと省略しないでください。
    HiRDB.NETデータプロバイダが生成する例外オブジェクトのプロパティ「ErrorCode」には,HiRDB Client Library又はHiRDB.NETデータプロバイダ固有のエラーコードが格納されます。
    エラーコードが3けた(-XXX)又は4けた(-XXXX)の場合はKFPA1XXXXを示し,5けた(-24XXX)の場合はKFPZ24XXXを示します。